マーク・コスタビ(Mark Kostabi)は、アメリカを代表する現代アーティストの一人で、画家として知られる一方、彫刻家や作曲家など幅広く活動しています。
1960年、カリフォルニア州ロサンゼルスに生まれ、カリフォニア州立大学フラートン校でデッサンと絵画を学びました。
1982年にニューヨークに移り、1980年代半ばにはイースト・ヴィレッジのアートシーンで注目を集めます。1984年には、ニューヨークの他のどのアーティストよりも多くの美術展に出展したことで、雑誌『イースト・ヴィレッジ・アイ』より「プロリフェレーション・プライズ(増殖賞)」を受賞しました。
コスタビの作品は、「顔のない」人物像を特徴としています。ジョルジョ・デ・キリコやフェルナン・レジェの影響を受けたその表現は、現代社会における人間の存在や匿名性を象徴的に描き出しています。
1988年にはニューヨークに「コスタビ・ワールド」と呼ばれる大規模なスタジオを設立しました。スタジオでは多くの絵画アシスタントやアイディアマンを雇用していることをオープンにしていました。
また、ガンズ・アンド・ローゼスやラモーンズなどのアーティストのアルバムアートワークを手がけたほか、スウォッチの腕時計など多くの商業デザインも担当しています。
さらに、1988年には自身の作曲によるピアノソロを発売するなど、その表現領域は多岐にわたります。
美術、音楽など多岐にわたる活動により、1980年代以降のアメリカ現代美術において、独自の存在感を示し続けています。
ダナ・クイーンは、1944年11月にアメリカ・デトロイトで生まれました。ブランディス・ファインアート・スクール在学中の1974年に、後に夫となるジョン・ピトレーと出会い、以降は二人で芸術活動を展開しています。
その後ハワイへ移住し、イルカへの深い愛情を背景に、独自の表現で海中の生命を描き続けてきました。
主なモチーフはイルカや海といった自然で、油彩をはじめ、リトグラフやシルクスクリーンなど多様な技法を用いた作品も手がけています。海の生命や光の美しさをテーマに、現在も精力的に創作活動を続けています。
天広直人は、神奈川県出身の日本のイラストレーター・漫画家です。
彼は1999年に『電撃G’s magazine』(メディアワークス)のメディアミックス作品『シスター・プリンセス』で主要なキャラクター原画・ビジュアルを担当し、イラストレーターとして名を知られました。
彼の作品は主に美少女系のキャラクターデザインが多く『プリンセスメーカー4』のデザインも担当されました。また複数の画集や同人誌が出版されており、画集には『The Art of Sister Princess』シリーズなどがあり、これらには彼自身が描いた作品が収録されています。
彼の作風は、美少女キャラクターを中心に、各キャラクターの性格や背景を視覚的に分かりやすく示す工夫があり、単に可愛いだけでなく人物としての特色が出るよう描かれています。線が比較的繊細で柔らかく、温かみを感じさせる描写を感じられます。
天広は、同人誌や関連出版物が制作されるなど、当時の美少女コンテンツ周辺の創作活動に広く関わった人物の一人です。
カレン・ホイプティングは、動物への深い愛情を色彩豊かに表現する画家として知られています。
1976年、ホイプティングはカナダの農場で生まれました。
幼少期から動物を描くことに親しみ、自然と共に過ごす中で感性を育みます。
1997年にウォータールー大学美術部学士号を取得し、アウトドアアートエキシビジョン絵画学生部門優秀賞を受賞。翌年には、ルーミス・アンド・ツールス賞・ミクスドメディア部門を受賞しました。
学生時代からドイツ表現主義や象徴主義に魅力を感じており、エゴン・シーレやグスタフ・クリムトの作風に影響を受けたそうです。
彼女の作品制作の根底にはペットの存在があり、動物を自由な精神の持ち主として捉えています。
アクリル絵具を中心に多様な素材を組み合わせて描くことで、独自の世界観を色彩豊かに表現しました。
日本でも来日展が開催されており、温もりのある作品は世界中で愛されています。
貞本義行は、アニメーター、キャラクターデザイナー、イラストレーター、漫画家と幅広く活躍しており、日本のアニメ界で高い評価を受けるクリエイターです。
1962年、山口県徳山市(現在の周南市)に生まれました。
高校時代は美大進学を目指し、画家の藤永俊雄に師事しました。東京造形大学造形学部デザイン学科産業デザイン専攻に入学後、美術学科絵画領域専攻に転向し、同大学を卒業しました。
1981年、大学在学中に応募した漫画『FINAL STRETCH 最後の疾走』が「第16回週刊少年チャンピオン新人まんが賞」に入選し、「週刊少年チャンピオン」に掲載されたことで漫画家デビューを果たしました。
1982年には大学の漫画研究会の後輩である前田真宏に誘われ、『超時空要塞マクロス』の原画にアルバイトとして参加し、アニメーターとしての活動を始めました。この制作現場で、のちに長く協働することになる庵野秀明や山賀博之と出会います。
大学卒業後の1984年にはテレコム・アニメーションフィルムに入社し、名アニメーターとして知られる大塚康生のもとでアニメーション制作の技術を学びました。
その後、キャラクターデザインや作画を通して数多くの作品に携わり、代表作として『王立宇宙軍 オネアミスの翼』『ふしぎの海のナディア』、そして社会現象ともなった『新世紀エヴァンゲリオン』などが挙げられます。また、細田守監督作品である『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』などでもキャラクターデザインを手がけ、高い評価を得ています。
貞本が描くキャラクターは、人間の骨格や体型を意識したリアルな造形が特徴的です。
比較的少ない線で整理されたアニメ的な線画からは、繊細な印象を感じられます。
思春期の少年少女を中心としたキャラクター表現にも定評があり、作品内では繊細な感情や思春期特有の揺らぎ、不安定な心理が巧みに表現されています。
こうした作風は国内外で高く評価されており、日本のアニメ・漫画文化を牽引する重要な人物の一人です。
安彦 良和は、漫画・アニメ・小説・イラストなど多方面で活躍する作家です。
安彦は1947年に北海道で生まれました。高校を卒業後は弘前大学に入学しますが、学生運動に参加したことを理由に1970年に退学処分となります。
その後は上京し、虫プロダクションに入りアニメーターとしての道を歩み始めました。
虫プロが倒産しフリーランスとなってからは、『宇宙戦艦ヤマト』などさまざまな作品に関わり、1979年には『機動戦士ガンダム』でキャラクターデザインおよび作画監督を務め、一躍注目を浴びました。
後年は漫画家として『ナムジ』や『虹色のトロツキー』といった歴史・神話ものを手がけ、2001~2011年にかけて『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』を連載。さらにOVA『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の総監督も務めました。
安彦良和は重厚な筆致で人の心と戦争の虚しさを写実的に描いており、その作風は今も多くの読者やクリエイターに影響を与え続けています。