宇野亜喜良はイラストレーターで50年以上日本のイラスト界ではトップを走り続けている人物でもあります。
「イラストレーション」「イラスト」と聞くと、「簡略化された絵」や「漫画やアニメみたいな絵」というイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、イラストレーションの定義は「複製されるための絵」となっておりますので、絵の作風などは関係なく、本の装画やポスター、雑誌などの媒体に使われるものを「イラスト」と呼びます。
今となっては当たり前に聞く「イラスト」という言葉ですが、この言葉ができたのは戦後になってからで、宇野亜喜良、横尾忠則、和田誠らによって広められたといっても過言ではありません。
また、上記の3名や当時のイラストレーターはグラフィックデザイナーから転身していることが多く、みゆき族やヒッピーファッションが広まっていた当時の若者の支持を広く得ることになり瞬く間に広まっていきました。
宇野亜喜良の作品は、主にペンで少女や猫などを描かれていることが多く、少しノスタルジックな雰囲気を感じる作風の物が多いです。
またどの年代の作品を見ても「古さ」を感じさせない普遍的な魅力を感じさせてくれる作家です。
ステファン・マーティンエアー(Stephan Martiniere)はパリ出身のSF・ファンタジーアーティストです。
同時にアートディレクターやゲームのビジュアルディレクターの顔も持つ、マルチなエンターテイメントアーティストです。長くアニメーションディレクーターを続け、『ウォーリーを探せ』のエピソード監督を務めたことなどでその名を広げています。
ディズニーとの関わりも深く、ディズニーランドやその関連施設などでビジュアルデザインに取り組んでいます。また、ディズニーによってキャラクターを使用した絵画の制作を許可された特別な作家であるディズニー公認作家にも認定されています。
本の表紙画や漫画にも携わるなど、今なお多角的に活躍するアーティストです。
古畑雅規は長野県生まれの油彩画家&クレイアート作家です。
1968年の長野県松本市に生まれます。1988年に全国大学版画展に出展、1989年には伊藤廉記念展に入選します。フランス、イタリア、スペイン、トルコ、エジプトの5カ国で自身の腕を磨く研修に参加します。1991年に名古屋芸術大学美術学部絵画科を卒業し、以降は日本各地で精力的に個展を開催しています。
古畑雅規は油彩画家とクレイアート作家の2つの顔を持っています。クレイアート作品というのは、樹脂粘土(クレイ)を使いパーツを一つ一つ作り上げ額縁の中に納めた3D作品のことで、BOXクレイアートとも呼ばれています。
奥行きを生かした見せ方など立体的だからこそ伝わる表現がクレイアートの良さで、スマホの画面(平面)を多く見るこのご時世だからこそ魅力に感じる作品です。さらにクレイアート自体も作品として珍しいということもあり、子供から大人まで幅広く好まれています。
古畑雅規が作り上げる作品は、油絵でもクレイアートでもファンタジー色の強い作品が多く、幻想的で見るものを引き込む魅力があります。特にクレイアートは、立体的なので見る角度によって変わる見え方がその魅力を倍増させてくれます。
古畑雅規がモチーフとするのは動物や風景画が多く、独自の世界観で作り上げる作品はストーリー性を感じるものから、迫力があり圧倒される作品や、おとなしくメロディアスな作品など見るものを楽しませる作品が特徴的です。
前田 麻里さんをご紹介いたします。
神奈川県川崎市出身の前田麻里さん。まるでおとぎ話に出てくるような夢のような世界観を独自の技法で描き上げるのが特徴の現代洋画家です。きらめく星空、可愛らしい花と動物、虹や風船、緑あふれる豊かな自然、そして夢見るような少年少女が描かれた作品は、子供たちには夢と希望を、大人には忘れかけていたものを思い出させてくれる物語のような優しさと温かさに溢れています。
そんな前田麻里さんは数多くの賞を受賞しながらも現在も精力的に作家活動をされている為、これからさらに期待される画家です。
簡単に経歴をご紹介いたしますと、1989年に創作画人協会新人賞を受賞したことによって作家としての経歴がスタートしました。その後、1990年に創作画人協会協会賞、受賞。1995年に朝日チューリップ展大賞受賞。1996年に朝日アートギャラリー企画個展画廊協会展出品。1997年に現代具象展出品(~2011年)をはじめ、全国各地で個展を開催。2000年に創作画人協会課題優秀賞受賞。他にも多くの賞を受賞するとともに、テレビなどのメディアへの露出、劇団四季などの舞台や劇場、他様々な団体とのコラボを実現されるなど多くの場面で活躍されています。
前田麻里さんの経歴を追っても分かる通り、今後さらに注目される作家になることは間違いないでしょう。
ジェームス・リジィは版画作品の3Dアートで世界的に有名なアーティストです。
平面作品を立体的に見せる3Dアートの先駆者として名高く、地元であるニューヨークのような都会の日常風景である喧騒をポップに表現したことが高く評価されています。
彼の作風は明るい色味が特徴で、作品全体にアメリカが持つエネルギーを感じさせるものです。当初は都会の喧騒をテーマに描いていましたが、より独自性を出すため3Dへと作品を進化させます。
これは当時活躍していたヒロ・ヤマガタや、後に3Dアートの大家となるチャールズ・ファジーノが作品に取り入れるなど大きな反響を呼びます。
世界中にファンを獲得するにまで至ると、アトランタオリンピックの公式アーティストとなりポスターを手掛け、長野オリンピックにおいてもIOC公式アーティストになるなど、活躍の場を広げていきます。
華々しい活躍を遂げたジェームス・リジィですが、2011年に惜しまれながら世を去ります。彼の作品は現在でも多くの人々に親しまれております。
櫃田 伸也は東京出身の油彩画家であり、愛知県立芸術大学、東京藝術大学で教授も務めました。
1941年の東京都大田区で生まれ、64年に東京藝術大学の美術学部油画専攻を卒業します。66年には東京藝術大学の大学院を卒業し、同大学の非常勤助手となります。
70年からはNHKの美術部デザイナーとして働き、75年からは愛知県立芸術大学の美術学部絵画科油画にて教壇に立ちます。
79年からは国内外の個展やグループ展で作品を発表しつつ、ニューヨーク、パリに研修員として滞在、活動の幅を広げました。
2001年より東京藝術大学の絵画科油画教授となり、09年まで教壇に立ちました。櫃田の教え子には奈良美智や杉戸洋などがおり、教育者としての手腕が評価される一方、自身も多くの賞をこれまでに受賞しております。
櫃田伸也の描く作品は、空き地、水路、フェンス、コンクリートの壁、植物など、ごくありふれた身の周りの風景です。櫃田が幼少期を過ごした多摩川土手の斜面や広場は重要な風景のひとつであり、今昔の情景の断片をつなぎ合わせたような櫃田の描写には、どこか懐かしい感覚になります。