赤石文雄(あかいし ふみお)は鳥取県出身のパステル画家です。
1952年に生まれ、現在まで制作した多くの作品は、ファンの間で広く親しまれております。
赤石は理系の秀才であり、大阪大学の理学部を卒業しております。作家としてはかなり異色な経歴なのではないでしょうか。在学中から絵の制作を始めていた赤石は、卒業後にヨーロッパ各地の取材旅行に赴きます。その翌年からは二紀展をはじめとした展覧会に出品し、多くの賞を獲得。一気に作家としての頭角を現していきました。
1989年には現代パステル協会展で大賞を受賞しており、現代パステル画の第一人者としての地位を確立しました。
赤石が得意とするのは女性画です。とりわけ少女を画題としたものが多く、現代的な風貌のものから舞妓、バレリーナ、裸婦など様々な形、視点で描かれます。
裸婦に関しては1989年にパステル画集「裸婦」を出版しており、赤石の中でも代表的なモチーフだといえるでしょう。パステルから描き出す作品は写実的で品があり、豊かな色彩には類まれなる技量と個性が感じられます。触れる機会がございましたら、是非ゆっくりと眺めてみてください。
吉井英二は、1930年の生まれの高知県出身の日本画家です。
戦前から活動し、二科会で多くの評価を得た方です。
1950年に第40回二科展初入選し、1970年の第55回二科展では特選に選ばれております。1972年二科会絵画部会友推挙、1979年二科会絵画部会員推挙されます。戦前から戦後にかけて活動を続け二科会を中心に活躍し、二科展安田火災美術財団奨励賞受賞などの多くの評価を受けました。
作品は力強い自然や虎などの動植物が高い評価を得ており、掛け軸にしてお部屋に飾られる方も多く、一方で儚げな少女の絵は額装で飾られており、幅広い需要でファンを獲得している作家さんです。多忙ながらも地域の為に絵画教室を開くなど、日本の戦後からの芸術の発展に尽くされた方でもあります。
画風としては基本的には山や風景などの雄大な自然を大きく描き、虎や鯉などの動物は美しく緻密に描いています。また、作品の描かれた季節がタイトルになくとも一目で察する事ができ、表現力を強く感じる魅力的な絵を描かれる方です。
成田陽は、昭和期に活躍した日本画家です。
1922年に旧満州で生まれた成田は、その後東京に移り住み、現在の愛知県刈谷市に転居しました。1949年の中美展入賞をはじめ、日春展などで様々な賞を受賞してきました。
また、1951年からは日本画家・中村岳陵に師事します。同年の第7回日展に『瓦斯工場』が初入選し、以後1988年まで連年日展に出品しております。個展も開催し、ヨーロッパ・中国を取材した際に描いた作品も残しております。
日本の美しい風景画や花を主に描いている日本画家の成田陽ですが、ふんわりとした柔らかさのあるタッチ感が自然と合わさるような絵柄が特徴的です。観ると作品のメインとなっている山や花に存在感を感じつつも、どこか心穏やかな気持ちになります。
現在まで多くの絵画を残されており、長くファンより愛されている作家です。拝見する機会があれば、その包み込むような自然の情景を是非とも味わってみてください。
ロバート・ハインデルは1938年、アメリカはオハイオ州に生まれました。
1964年、25歳のころに観たイギリス王立バレエ団のショーに感銘を受け、それ以降ダンサーたちの躍動感や情熱を描くことに心血を注ぐようになります。
1970年ごろより『TIME』などの有名雑誌へイラストの寄稿を行い、1978年には初の個展を開催します。翌年ハミルトン・キング賞の受賞を機にイラストレーターからファインアーティスト(実用的価値よりも、芸術的価値に重きを置いた作品を発表する作り手の意)に転身しました。
1993年には日本にも訪れ、日本人として初めて世界的に活躍したプリマバレリーナとされる森下洋子を描くなどしました。
バレエ以外にもキャッツなどのミュージカルを描いた作品も残しており、著名人にもファンやコレクターが多いことでも知られています。
ダンサーたちの感情の動きまでを見事に表現する作風で、現代のドガとも称されています。
三輪晁勢は、新潟県出身の日本画家です。
1901年に生まれ、昭和期に多くの優れた作品を残されました。
父の影響から、晁勢は小学校を卒業した後より絵を学び始めました。その後、京都市立美術工芸学校を卒業したあと、京都市立絵画専門学校に入学します。そこで同校に在学していた堂本印象に師事することとなり、以降印象との関係は長く続くこととなります。
同校卒業後は帝展で初入選、また特選を二度受賞するなど大きな躍進を遂げます。師・印象が画塾「東丘社」を結成すると、そこでは塾頭として中心的な存在となりました。
戦後は日展を中心に活動し、のちに日展評議員となった他、師・印象の没後は東丘社の主宰となるなど日本画壇で位置を占めるようになりました。
広い画題を扱い、鮮やかな色彩を用いた画風が特徴となります。色彩から迫力を感じさせるような風景画を描く一方、華やかな色味ながらどこか落ち着きのある花鳥画が特に印象的で、風景と花鳥は晁勢の画題の中でも人気のあるものとなります。
松井ヨシアキさんについてご紹介させていただきます。
1947年に福井県福井市にて松井さんはお生まれになられました。
松井さんの詳細は多くが語られておりませんが、洋画家としての芸術性の高さは誰もが認めるほど素晴らしく、近年評価が高くなってきております。
25歳で初個展を開催以降、37歳で第19回昭和会展に出品、昭和会賞を受賞。そこから怒涛のように40を超える個展が開催され、多くの方に松井さんの魅力が伝えられていきました。
そんな松井さんは1995年、パリで個展を開催する機会に恵まれました。それが松井さんの転機となったのでしょうか。以来、パリを毎年のように訪れ、数カ月過ごすというような生活をされ、それが松井さんの絵の大きなテーマとなっていきました。
松井さんの作品は街角の風景やそこにいる人々などを題材にしていることが多く、実際に松井さんが散歩をしてその通りを歩いたり、素敵な人々と出会ったのだと想像できるような作品が多いのが特徴です。さらに、絵の具に大理石を混ぜて厚塗りをする技法によって、少しだけ煌びやかに、そして絵柄も相まってファンタジックな作風になっているところが、多くの人の印象に残るのではないでしょうか。
すでに注目されている作家ですが、評価も年々上がっているため今後ますます人気が出てくると思われます。