井上萬二『白磁 壺 2点』

皆様こんにちは。緑和堂東京支店でございます。

今回ご紹介させていただくお品物は、井上萬二作『白磁 壺 2点』になります。

まず初めに井上萬二についてご紹介させていただきます。井上萬二は1929年生まれの陶芸家です。
戦後奥川忠右衛門の門下生となりそこで白磁の技術を学びました。華やかな色絵が主流の有田焼で、形そのものが文様とされる白磁に徹しています。
なめらかな曲線のシルエットと純白の白磁が、どこか神聖ささえ感じさせます。
1995年に重要無形文化財「白磁」保持者として人間国宝に指定され、国内外に500人を超える教え子を持つなど、後進の育成にも力を入れています。

今回のお品物も、氏の作品らしい丸いシルエットと一点の曇りもない白磁が美しい作品です。片方には薄いブルーによる草木の文様が描かれており、凛とした佇まいをより一層引き立てています。

割れや欠け等もなく状態は良好でしたが、共箱等の付属品がなかったため2つまとめてでの評価額となりました。付属品の有無によっても評価額が上下しますので、予めご了承ください。

緑和堂では、井上萬二の作品を集めております。
茶器、茶道具など、様々な作品を取り扱っております。LINEやメールでの査定も行っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。