今回ご紹介させていただくお品物は、加藤土師萌 『孔雀緑兎文皿』になります。
加藤土師萌は1900年瀬戸市に生まれました。
瀬戸の染付窯屋である千峰園で画工として勤め図案を学び、1926年からは岐阜県陶磁器試験場にて陶磁器のデザインや作陶技術の研究に勤しみました。
1937年のパリ万国博覧会において、指で文様を描いた「指描澤瀉文大皿」でグランプリを受賞し、その後は横浜市日吉に窯を築きました。
1961年には「色絵磁器」で重要無形文化財保持者に認定されています。黄地紅彩や金襴手など、きらびやかな色絵のイメージが強い氏ですが、古瀬戸や青白磁など様々な技法の作品を残しています。
今回ご紹介するのは、孔雀の名の通りピーコックブルーが美しい兎の文様が描かれた角皿です。鮮やかさとガラス質の透明度を両立しており、釉薬の厚くかかっている部分は特に奥行きのある仕上がりになっています。兎も躍動感ある描線で描かれており、第一印象の鮮烈さとじっくり鑑賞した際の味わいで飽きの来ない作品となっております。
今回の作品は割れ・カケなどはございませんでしたが、共箱の状態などを考慮してこちらの評価額となりました。作品の状態や付属品の有無によっては評価額が変動する場合もございますのでご了承ください。