今回ご紹介いたしますのは清水 卯一 作『油滴天目釉湯呑・白釉湯呑』でございます。
清水卯一は中国の古陶磁研究を基礎に鉄釉陶器の技術を深めた陶芸家です。1940年に石黒宗麿に師事し、柿釉や天目などの鉄釉技法を修得しました。
土や釉薬の特性を活かした多様な表現が特徴です。独自の釉薬表現である「鉄耀」や「蓬莱耀」、層をなす貫入を見せる青瓷や「蓬莱磁」などを確立し、簡素で品格ある器形と美しい釉調を融合させました。
晩年には、半世紀に渡って作陶した作品約150点を窯を築いた滋賀県の美術館へ寄与するなど、美術品文化の伝承に力を入れていました。
本作は共箱もあり状態も美品でしたが記念品として多く出回っているものになります。それでも人間国宝の作品であること、油滴天目釉のお品物であることから一定の人気があるお品物となりますのでこちらの評価額となりました。