本作は、フランスのガラス工芸家で工房もあります「ドーム」の作品となります。
兄・オーギュストと弟・アントナンの二人で、フランスはナンシーに創業しました。ドーム兄弟として近代ガラス工芸にその名を轟かせ、現代でも高い人気を誇っております。
ドームの作品は、エナメル彩という技法がより高く評価される傾向にあります。ご紹介する作品もその一つとなり、ドームの技術の高さが見える逸品です。
全体に山林の風景が描かれており、繊細かつ奥行きのある表現からは涼し気な夏の憧憬を覚えます。
題にも「夏景色」とあるように、ドームは「四季」を作品のテーマとしております。
欠けや割れがなかったこと、エナメル彩であったこと、図柄の人気やサイズ等を考慮し上記の評価額となりました。