二玄社 宋徽宗 『蠟梅山禽圖』

こちらは二玄社の制作する工芸画作品であり、徽宗の『蠟梅山禽圖』となります。

蠟梅に白頭翁(ムクドリ)のつがいがとまっており、枝の間には黄色の蜂蜜が飛び回り、下の蔭には山礬の花二本が書かれています。墨の使い方がすっきりしており、蠟梅の枝の部分や白頭翁の羽の部分が細かく描かれています。少し距離をおいてみると花鳥が生き生きとして見えます。
また彩色も淡く上品に彩られ、大変趣のある作品です。

絵に描かれている蠟梅ですが、まるでロウ細工のような黄色い花を咲かせる、中国原産の落葉低木です。開花期以外はあまり目立たないそうですが、新春に香り高い花を咲かせるような貴重な存在です。

今回の評価のポイントにつきましては、作品自体にシワがややある状態です。ただ購入した際に入っていた箱も付属されていたことや全体的に破れがなかった為こちらの評価となりました。