太宰府市について

太宰府市は、福岡県の北部に位置する都市で、2025年3月時点の推計人口は約7万人です。福岡市の南東に位置し、古くから交流が盛んでした。地形は北の三郡山地と南の脊振山地に囲まれており、その間には谷平野（二日市低地帯）が広がっています。市域の基盤は花崗岩で構成されており、歴史的な風致や自然環境が特徴的です。太宰府市の名前は、古代律令制下で九州全体を統治するために設置された官庁「大宰府（だざいふ）」に由来します。「大宰」とは、天皇の命を受けて九州地方を治める役所を指し、「府」はその役所の所在地を意味します。この「大宰府」は奈良・平安時代に九州地方の政治・経済・外交の中心地として重要な役割を果たしました。市の花は梅です。梅は万葉集にも歌われ、菅原道真公が愛した花として知られています。その花びらは太宰府の「大」の字を思わせる形をしており、気品ある色と香りが人々に親しまれています。市の木はクスノキです。クスノキは常緑樹で、四季折々に豊かな自然を感じさせ、地域の安全や環境保護にも寄与しています。梅とクスノキは、太宰府市の歴史と自然を象徴し、地域の発展と調和を願うシンボルです。