今回ご紹介するお品物は、松田権六の『波文蒔絵 平棗』です。
松田権六(まつだ ごんろく)は江戸時代後期から明治時代にかけて活躍した日本の陶芸家・陶工で1955年には重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されています。
本作は黒漆の地に金蒔絵で波紋様が描かれた平棗です。波の繊細な描写と躍動感が彼の卓越した技術を物語っています。寄せては返す波の動き、水しぶきまでが写実的に描き出されており、作品全体に生命力を与えているかのような印象を受けます。
伝統的な文様と格式ある形状でありながらも現代的な感覚を感じさせる、松田権六の真骨頂ともいえる作品です。
こちらの作品は作家が非常に有名であること、二重箱で保存されており、作品本体の状態も良好なことから上記評価とさせていただきました。