本作は、神代杉や黒柿に蒔絵を施した茶道具で知られる中林星山が手掛けた茶器です。
「金輪寺」は茶器の一種で、円筒型の胴、やや広がりのある蓋、丸みのある甲が特徴です。江戸中期までは濃茶に用いられていましたが、現在では薄茶器として使われるのが一般的です。
本作では、モチーフである「雪月花」が三つの蓋それぞれに描かれています。柔らかな色彩の桜、木の風合いを引き立てる月、澄んだ空気感を感じさせる雪など、それぞれが異なる魅力を放っています。素材を生かした蒔絵は、四季を通じて茶席に自然に馴染み、空間全体を華やかに彩ります。
これらに加えて状態の良さなどを考慮し、本作は上記の査定結果となっています。