今回ご紹介するお品物は、山本真輔によるブロンズ像『祈り』でございます。
山本真輔は、愛知県生まれの彫刻家で、イタリアに留学経験を持ち、人物をモチーフとしたブロンズ作品を中心に制作を行っている作家です。
静かな精神性や内面性を感じさせる表現に定評があり、シンプルでありながらも洗練された造形の中に、人物の存在感や情感を丁寧に込めた作品を発表しています。
本作『祈り』は、静かに手を合わせる女性の姿をモチーフとしたブロンズ像です。非常にシンプルかつ抒情的にまとめられた構成の中に、静謐な空気感が漂い見る者に深い印象を与えます。
衣服の表現には、鋳造の質感を生かした豊かな凹凸が施され、素材特有の力強さと造形美が際立っています。その一方で、なめらかで繊細にまとめられた顔立ちや手の表現との対比が際立ち、静と動が織りなす表情が造形の美しさを一層引き立てています。
加えて、本作品は作品証明書が付属しており、底面には作家のサインも確認できます。
全体の保存状態も良好であったため、こちらの評価させていただきました。