ウミガメの一種「タイマイ」の甲羅から作られる鼈甲(べっこう)は、1993年のワシントン条約による輸入禁止以降、新たな原材料が入らないため希少価値が年々高まっています。
鼈甲は部位や色合いによって格付けされますが、なかでも最高級品とされるのが黄甲(きこう)です。これはお腹や尾の周りからごく僅かに採れる、模様のない透き通った飴色の部分を指します。製品にするためには、薄い甲羅を職人が何度も熱で圧着して厚みを出す必要があり、メガネ1本を作るだけでも何頭分もの原材料と膨大な手間がかかります。
黄甲のメガネフレームは圧倒的な人気があります。その理由は、その美しさと特別なステータス性にあります。一般的な黒色やまだら模様の鼈甲は顔の印象を引き締めますが、透き通った黄甲は日本人の肌にとてもよく馴染み、顔まわりをパッと明るく、上品で知的な印象に仕上げてくれます。
今回の鼈甲眼鏡は、鼈甲の質や縁部分に金が使用されている点を考慮し、こちらの評価となりました。