裏千家十四代家元・淡々斎は明治・大正・昭和の激動の時代を生き抜き、茶道の普及と発展に多大な貢献を果たした名家元です。書画・能・和歌にも秀でた多彩な才能を持ち、その墨跡は今日も多くの茶人に愛蔵されております。
本作は「通」の一字をしとやかな筆使いで揮毫しており、末尾の跳ねに宿る軽やかな余韻が見事な調和をみせます。「通」は滞りなく万物が通じ合うことを意味し、禅の融通無碍の境地を一字に凝縮した言葉です。茶席にかければ亭主と客が心を通わせる場の空気を穏やかに整えてくれる、季節を選ばない一幅です。
状態は概ね良好で、合箱が付属しており保存も安心です。茶道のお道具、またはお手元に眠る掛軸のご相談もお気軽に緑和堂までお申し付けください。