今回ご紹介するのは、中華民国が授与した景星勲章の最上位等級である「二等大綬景星勲章」の完品セットです。
景星勲章は民国30年(1941年)2月12日に制定された由緒ある国家勲章で、一等から九等まで九段階の等級が設けられています。
なかでも一等は、大綬(たすき掛けのリボン)と星章(胸章)からなる最上位等級であり、国家政務に顕著な功績を挙げた高官や、国家社会に貢献した内外の要人に中華民国総統の名において授与されるものです。
「景星」の名は『史記・天官書』の「天精にして景星を見る、常に有道の国に出現す」という一節に由来し、高潔な徳性の象徴とされてきました。
本品は「二等大綬景星勲章」であり、紫と金のリボン大綬を備え、中心に五角星紋を配した精緻なエナメル(七宝)仕上げの星章が良好な状態で保存されています。
裏面には通し番号および「中華民国総統府印鋳局製」の刻印が確認でき、真正性を判断する上で重要な特徴となっています。専用ケース・ミニチュアバッジを備えた完品セットは市場での流通数が限られており、コレクターのみならず歴史資料としても希少価値の高い一点です。