織田一磨は、主に都市の風景を描いたことで知られる版画家です。
生まれは東京ですが、12歳の頃に大阪へ移りました。
16歳になると、石版画工をしていた兄から石版画の技術を学びました。
その後1903年に東京へ戻り、川村清雄から洋画を学びました。
さらに「オットマン・スモリック」「金子政次郎」から石版画を学んだとされています。
葛飾北斎をはじめとした浮世絵の世界に心酔し、浮世絵の研究をしながら自身の作品制作の参考にもしていました。
彼は、時代とともに移り変わる街並みを作品に残しました。
主に東京を題材にしたものが多く、大震災前後の異なる姿が描かれた2つの作品は、織田の代表作として知られています。
代表作には『東京風景』『大阪風景』『憂鬱の谷』などがあります。