皆様、こんにちは!緑和堂東京支店でございます。
今回、お客様からお譲りいただいた商品はこちらです!
香木『伽羅』でございます。
香木とは、心地よい芳香を楽しむために用いられる木材のことを言います。
白檀、沈香、伽羅という種類があり、その中で伽羅は最高級品の香木とされています。
香木の歴史は古く、日本では「日本書紀」において、推古天皇の頃に初めて香木の存在が登場しました。また、聖武天皇に寄進された物の中に、世界最大級ではないかと言われるほど、大きな香木が正倉院宝物の中にあったそうです。それほど香木は格式高い品物であり、その理由としては、香木は人工的な物では無く自然の力によって生まれる物になりますので、その原木が少ないことがあげられます。
現在では、ほぼ全ての沈香木がワシントン条約によって「絶滅の恐れのある野生動植物」の指定を受けております。各家庭において香木が楽しめないわけでは無いですが、その数は限られており大変貴重なものとされています。
また、香木が貴重故に人工的な香木の香りを染み込ませた安い木材などもあるため、その価値をしっかりと見定めなくてはなりません。
今回の商品は、京都の松栄堂というお香の老舗から販売された『伽羅』になります。お客様のご両親がずいぶん前にご購入され、少しだけ楽しんだ後にずっと納戸にしまわれていたそうです。
色、香り、重さからしてもとても素晴らしい一品になります。元の大きさから3分に1は削られていたようなので、上記の評価となりました。