皆様、こんにちは!緑和堂京都本店です。
本日ご紹介致しますのは堂本印象作「秋の図」でございます。
堂本印象は京都府に生まれ、京都市立美術工芸学校を卒業後に西陣織の龍村平蔵の工房で着物の図案を描く仕事に就きます。父親が事業に失敗し、家計を支えるために一度は画家の道を断念した印象でしたが、龍村の援助もあり再度、絵画の専門学校に入学し、画家の道にチャレンジしていきます。
印象の作品は年代により様々なモチーフを描いています。初期の花鳥図や風景画といった伝統的な日本画から晩年の抽象的な作品まで日本画家としてはかなり幅広いジャンルを描いた珍しい作家ではないか思います。
今回お譲り頂きました作品は伝統的な日本画の作品となります。作品に描かれている木に吹き付ける風は少し寒々しく、秋の深まりを感じさせてくれ、古き良き日本の風景を感じさせてくれる作品でございます。貴重な作品をお譲り頂きありがとうございました。
緑和堂では美術品を専門に扱う鑑定士が在席しておりその判別も可能でございます。ご自宅で不要になった作品がございましたら是非「緑和堂」までお問い合わせ下さい。