今回ご紹介致しますお品物は、吉田多加志 『観月』になります。
吉田多加志は、群馬県出身の創作こけし作家として知られています。桐生工業高校でデザインや色彩を学び、30歳で小林伊之介に師事し創作こけしの制作を始めました。欅を用いた手彫りの作品が特徴で、内閣総理大臣賞を4度受賞するなど、多数の受賞歴があります。
東北地方で行われている伝統こけしではミズキやカエデなどの木材を轆轤を用いて加工し、その後顔や文様を色付けていきます。
吉田の創作こけしは主にケヤキを素材として、ノミ 木槌 彫刻刀を駆使して一つ一つ手彫りで仕上げられています。
『観月』では空を見上げるような女性のこけしが表現されています。
艶のある髪の毛が上記の手彫りによって精密に彫り込まれています。
今回のお品物の評価点といたしましては作品の状態が良好なこと、木彫りの一点物であるため希少性が高いことからこのような評価となりました。