本作は、呉竹精昇堂が手掛ける高級固形墨シリーズ「千寿墨」の一つで、1989年(平成元年)に製作された墨となります。
「千寿墨」は、呉竹が墨づくりの集大成として1975年より毎年数点ずつ発表しているシリーズで、長い歴史の中で培われた技術を活かし、職人の手による装飾性の高い品々が制作されています。
本作では、神話に登場することで知られる「天馬」がモチーフとなっています。表面には「天馬」の文字、裏面には今にも羽ばたきそうな神秘的な天馬の姿が彫り込まれています。濃墨では黒味が強く、淡墨では紫紺の趣が楽しめる一品です。
これらに加え、300点限定の品であることや状態などを考慮し、本作は上記の査定結果となりました。