「上海工廠」は、1950年代以降の中国における公私合営・国営化の流れの中で、上海の筆製造業が再編・統合されて誕生した国営の筆製造工場です。
唐筆(とうひつ)とは、中国で製造された書道筆の総称です。 中国の筆づくりには長い歴史があり、特に浙江省湖州の「湖筆」や上海で作られた高品質な筆は広く知られています。
古い上海工廠製の唐筆は、現在では入手が難しくなった良質な獣毛を使用しているものが多く、愛好家の間で高く評価されています。コリンスキーなどの獣毛は、資源の減少やワシントン条約による国際取引規制などの影響から調達が以前より難しくなっており、当時の品質を再現することは容易ではないとされています。
こうした背景に加え、高品質な筆として多くの書道家から支持されている点やお品物の状態も考慮して、こちらの評価となりました。