皆様、こんにちは。梅雨入り前の湿気にあてられて参っている緑和堂東京支店で御座います。ついこの前まで過ごしやすかったのに・・・・・・こんなときはかわいい動物でも眺めて気分転換したいですね。
ということで、本日はこちらの可愛らしい子犬の掛軸をご紹介させていただきます。
こちらは江戸後半に活躍した絵師、山口素絢による掛軸『山犬図』になります。素絢は円山応挙の弟子の一人で、俗にいう“円山派”の絵師です。主に美人画を得意としていましたが、花鳥画の技量も高く、本作もその実力を遺憾なく発揮した作品といえます。
制作時期は表記から寛政元年(1789年)の初夏とみられます。6月の季語となる「蟷螂の子」の姿もありますね。
生まれたばかりの蟷螂とまだ幼く無邪気にじゃれあう山犬。初夏の生き生きとした生命感が読み取れます。初めて見る蟷螂に驚く山犬の表情も絶妙ですね。
今回の作品は素絢の題材としてはあまり代表的なものとは言えませんが、絵柄の珍しさから大変興味深いものと判断し、上記の金額となります。
緑和堂では単純な状態だけでなく、絵柄や文化的な価値も判断しています。時代の古い作品もしっかり見させていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。