浜田泰介(はまだ たいすけ)は、愛媛県宇和島市出身の日本画家です。
彼は、色彩や形態を駆使して、視覚的なインパクトを強調する作品を制作しており、日本画という枠に囚われない独自のスタイルを確立しています。
早期は抽象画家として活動しており、アメリカに渡って活動しておりました。その時代に磨いた表現が、後年の作品でも生かされていると言えます。
大覚寺や醍醐寺など、数々の名刹の障壁画を手掛けており、自身でも「平成のふすま絵師」と称しております。
彼の作品には、抽象的な表現の中に人間の感情や自然、宇宙的なテーマを感じさせる要素が込められており、視覚的に感動的なだけでなく、鑑賞者に思索を促すような深みを持っています。
齋藤満栄は、新潟県出身の日本画家です。
多摩美術大学日本画科(横山操教室)を卒業し、翌年の1973年には文化庁現代美術選抜展で文部大臣賞を受賞しました。
そののち、堅山南風の内弟子となり、1979年には院展で初入選を果たしました。
その後も1991年から2000年代にかけて院展を中心に、外務大臣賞や日本美術院賞(大観賞)をはじめ多くの受賞歴があります。
2006年には日本美術院同人に推挙され、以降も国内各地で個展を開催するなど、精力的に活動を続けています。
代表的なモチーフには牡丹があり、岩絵具の濃淡で表現された優雅でふくよかな花姿が特徴的です。
吉田遠志(1911年 – 1995年)は、東京都文京区に生まれた木版画家・画家です。
父である吉田博から油彩画の技術を学んだ後、海外に渡り、主に野生動物を題材とした作品を制作しました。その活動の中で、動物絵本シリーズが全国学校図書館協議会主催の「絵本にっぽん賞」を受賞し、海外からも注目されるようになりました。
1972年からは版画アカデミーを開設し、後進の育成にも力を注ぎました。
吉田遠志の作品は、生物だけでなく山や水といった自然も精密に描かれている点が特徴です。父・吉田博の作品が柔らかく温かみのある表現であるのに対し、遠志の作品は明暗がはっきりと分かれた力強い作風が特徴的です。
特に高い評価を受けている作品には、動物を主題にしたものや日本の庭園を描いたものがあります。野生動物を描いた作品は、動物の躍動感を細密に表現しており、その描写の緻密さから高く評価されています。同様に、樹木を題材とした作品も高い評価を受けています。
人見友紀は、1940年に生まれ、1999年に亡くなった画家です。
日本や海外の自然風景を描いた油彩画を多く手がけました。
また、「逃亡作家」としても知られています。1972年から1973年にかけて発生した美術品窃盗事件の実行犯として指名手配され、その後、国外へ逃亡。フランスに渡った後、生活費を稼ぐために画家を志しました。
当初は路上で絵を描いて販売していましたが、やがてギリシャで人気を博し、日本にいる家族へ仕送りをするまでになりました。しかし、1986年に転機が訪れます。
日本にいる父の訃報を受け、ギリシャの日本大使館を通じて自首。その後、大阪空港で逮捕され、懲役3年半の判決を受けました。
服役中には、自身の逃亡生活を綴った『逃亡者の掟』を出版。この作品は映画化もされています。1989年に仮出所した後は岐阜県美濃市に定住し、代表作『白川郷』をはじめとする絵画の制作活動を本格化させました。
人見氏の作風は、逃亡先であったギリシャを含むヨーロッパの風景や、日本の田舎を描いた写実的な作品が特徴です。遠近法を活用しながらも、繊細なタッチで情緒豊かに表現されています。
特に、雪・川・滝などをモチーフにし、白を基調とした作品が高く評価されています。また、逃亡中に訪れた海外の風景画も、そのドラマチックな経歴と相まって高い評価を受けています。