武田双雲(たけだ そううん)は1975年生まれの日本を代表する書道家の一人であり、「書」を通じてポジティブなメッセージを発信し続けるアーティストです。
東京理科大学を卒業後、IT企業に勤務するも、幼少期から親しんだ書の道を志して書道家として独立しました。伝統的な書の枠にとらわれず、現代的な感性と自由な表現を融合させた作風が特徴で力強さと自由な表現を融合させた作風が特徴で、力強さと優しさを併せ持つ独自の筆致は多くの人々を魅了しています。
NHK大河ドラマ『天地人』や映画『春の雪』などの題字を手掛けたことで広く知られるようになり、近年では企業ロゴ、商品デザイン、教育活動など多岐にわたる分野で活動しています。
講演活動や著書を通じて「感謝」「前向きな心」「幸せのあり方」といったメッセージを発信し、人間の内面と芸術を結びつける表現者として高く評価されています。
彼の書は単なる美しい文字ではなく、見る者の心を動かすエネルギーを兼ね備えた作品として国内外で高く評価されています。
1938年兵庫県神戸市で生まれたセイ・ハシモト(本名・橋本清一)は、自身が育った神戸のノスタルジックで美しい欧州のような街並みを描き残そうと、独自のパステル技法を生み出し半世紀近くに渡って作品を描いてきました。
日本大学芸術学部美術学科卒業後は、レナウン宣伝部・ダーバン宣伝部といったファッション業界のクリエイティブ・ディレクターとして活躍、1983年には初の個展を開催し、日仏現代国際美術展でグランプリ受賞、外務大臣賞受賞と、数々の賞を受賞していきます。2017年には日仏現代国際美術展で文部科学大臣賞受賞するなど、50年近くに渡って独自のスタイルで作品と向き合っていきました。
なんといってもハシモト氏の作品は、何色ものパステルを紙に刷りこむように重ねて塗り描く独自のパステル技術が特徴的です。彩り豊かな各作品は、どこか不思議だけれどほんのりと暖かな気持ちにもなれるような、そんな作品となっております。
今井 俊満は、日本とパリを拠点に活躍した画家です。
1940〜50年代にフランスを中心に起こった芸術運動「アンフォルメル」の中心的人物として知られています。
1928年に京都で生まれ、1941年に上京して「旧制武蔵高等学校尋常科」に入学しました。
在学中に絵を描き始め、荻太郎、梅原龍三郎、安井曾太郎などに師事しました。
高校卒業後はフランスへ私費留学し、アンフォルメル運動に参加しながら独自の抽象表現を追求。以降も数々の受賞歴を重ね、前衛的な作風で注目を集めます。
1980年代には日本の伝統美を取り入れた「花鳥風月シリーズ」を発表し、華麗で色彩豊かな表現を展開しました。
晩年には「ヒロシマシリーズ」「コギャルシリーズ」など、社会的テーマや現代文化を題材にした作品を制作して成熟した技術と独自の表現力を示しました。
今井は多彩な作風で世界的に高く評価され、日本美術史に大きな足跡を残しています。
古塔 つみは、愛知県出身のイラストレーター・現代アーティストです。
SNSで活動をスタートしたこともあり、10代~20代前半の女性に人気の作家と言われています。
「女子しか描けません。すてきな人しか描けません。」
と語り、若い女性をモチーフとした作品のみを制作しています。
あえてモチーフをしばり、様々なタッチで描くことで「色々な女の子がいる」
という多様性に着目しています。
音楽アーティストやブランドとのコラボ実績や展覧会の開催歴があり、現在はNFTアートにも着手しています。
ポップな色彩表現や描かれる女性の目力が特徴的で、彼女らの瞳には強い意志や怒りのような感情が込められているようです。若年層からの支持も、そういった描写の姿勢から発生したのかもしれません。
また、現代アーティストとしては、あえて大量生産に用いられる手法でユニークな作品(一点物の作品)を制作するなど、一般的に大量生産・大量消費されがちな「美少女イラスト」という文脈に対し一石を投じております。
古塔つみの作品は、消費されるだけにとどまらない現代の美人像と言って差し支えないのではないでしょうか。
KAGAYAは、プラネタリウム映像クリエイター、星空写真家、CG作家など多岐にわたって活躍しているアーティストです。
豊富な知識を活かした神秘的な空間表現が特徴で、世界各地で撮影した膨大な写真をもとに映像作品を制作し、その代表作『銀河鉄道の夜』は国内外100館以上で上映され、観客動員数100万人を超える大ヒットを記録しました。
彼の作品は、幻想的なデジタルペインティングや写真集としても発表され、教科書や展示会にも採用されるなど、教育や芸術の分野でも高く評価されています。また、天文普及活動の功績により、小惑星11949番に「kagayayutaka」と命名されました。
SNSでも星空の魅力を広く発信しており、私たちと宇宙の深い繋がりを感じさせてくれます。
高橋 宣光は、東京出身のアーティストで美人画を得意としています。
1966年に東京で生まれ、父親はカメラマン、母親は女優という家庭で育ちました。
学生時代から様々な画風で女性や仏像などを描いており、17歳で池袋西武百貨店で2人展、翌年には吉祥寺で個展を開催しています。
多摩美術大学を卒業後、ニューヨーク・マンハッタンへ渡りました。
映画カメラマンをしていた兄の知り合いが経営する会社で、グラフィックデザイナーとして活躍します。
1990年には、マンハッタン・ソーホー(South of Houston Street)のベネディッティーギャラリーで個展を開催しました。
帰国後はフリーのアーティストとして活動を始め、1995年に二科展に初出展。
以降、10年連続で入選を果たすなど多数の受賞歴があります。
2012年には、日本人初のディズニー公認アーティスト(世界で約30人)に選ばれました。
伝統と現代の要素・美意識が見事に調和した作風が魅力的で、日本だけでなくアメリカ、フランスなど世界的にも高く評価されています。