和田誠は、日本を代表するイラストレーター・グラフィックデザイナー・映画監督です。
和田は大阪に生まれ、広告制作会社のライトパブリシティに入社し、デザイナーとしてのキャリアをスタートさせました。その後フリーランスとして独立し、書籍の装丁、雑誌の表紙、広告、パッケージデザインなど多岐にわたる仕事を手がけました。たばこ『ハイライト』のパッケージデザインも手がけており、代表作の一つとして挙げられています。
1977年より『週刊文春』の表紙イラストを担当し、誌面リニューアルに伴うカバーデザインとして継続的に制作を行いました。この仕事は40年以上にわたり、2017年7月20日号まで約2000号分のカバーイラストレーションに及んでいます。
彼の作品は、親しみやすい「遊び心のある筆致」と「優しい色づかい」が特徴で、特に人物や著名人の似顔絵を多く手がけています。また、絵本や挿絵の分野でも活動しており、動物や物語的なキャラクターを描いたものや、軽快で遊び心のある作品なども制作しています。
これらの点から、和田誠は親しみやすさと表現の幅広さを兼ね備えた作家として、日本のイラストレーション界において高い評価を受けています。
ロッカクアヤコは、筆を使わず手で直接段ボールやキャンバスにアクリル絵の具を用いて描くことで知られる、日本の現代美術家です。
ロッカクは千葉県に生まれ、独学で絵画制作を開始し、2006年に『GEISAI』でスカウト賞を受賞したことを契機に注目を集めました。その後、スイスのアート・バーゼル出展時に行ったライブペインティングにおいて、100枚以上の作品を完売したことからヨーロッパでの知名度を高めました。
彼女の作品は、大きな目が印象的な少女とカラフルな色彩を特徴としており、ポップでありながらも夢のような世界観が表現されています。また、下描きを行わず即興的に描くことにより、躍動感やエネルギーの強い作品が生まれているとされています。
これらの点から、ロッカクアヤコは直感的な表現と視覚的な強度を兼ね備えた、現代アート市場においても存在感のある作家といえます。
米山舞は、元アニメーターの経歴を持つ日本のイラストレーター・映像作家・アーティストです。
米山は長野県に生まれ、アニメーション制作会社での活動を経て、現在はイラスト制作や映像作品、個展など幅広い分野で活動しています。アニメーターとしては、『キルラキル』、『キズナイーバー』、『プロメア』などの作品に参加し、作画監督や原画を担当しました。
その後、商業アニメーションの現場から独立し、フリーのイラストレーターとして広告ビジュアルやキャラクターイラスト、ミュージックビデオなど幅広い分野で活躍しています。
彼女の作品は、一人の女性を主軸としたビジュアルが多く、感情や内面性を強調したキャラクター描写に特徴があります。また、静止画でありながら動きを感じさせるポーズや画面構成、鮮やかな色彩とデジタル技術を活かした表現が用いられています。
米山舞は、アニメーターとして培った作画力と構成力、独自の色彩感覚を基盤に、イラストレーションおよび映像分野で活動の幅を広げ続けています。
長岡秀星は、宇宙やSFをイメージした作風で活躍したイラストレーター・画家です。
日本出版美術家連盟の物故会員としても知られています。
長岡は長崎市に生まれ、本名は「長岡秀三(しゅうぞう)」です。高校在学中に雑誌『中学生の友』へ作品を投稿し掲載されたことを契機に、プロのイラストレーターとしての第一歩を踏み出しました。武蔵野美術学校のデザイン科に進学しますが中退し、独立してイラストレーター・デザイナーとして活動を開始しました。
1970年の大阪万博のデザイン業務に関わったのちにアメリカへ渡り、主にロサンゼルスを拠点に活動しました。ロサンゼルスの雑誌『WEST Magazine』の表紙絵を担当したことで注目を集め、1973年にはCarpentersのアルバム『Now & Then』のジャケットを担当し、以降アメリカ音楽業界におけるレコードジャケット制作に多数関わるようになり、国際的な評価を得ました。
彼の作品のモチーフはSF・宇宙・未来世界などが中心で、レコードジャケットにおいても繰り返し使用され、当時のレコード文化におけるイメージ形成に大きく寄与しました。また、非現実的な空間構成や幻想的な風景表現も特徴で、鮮やかな色彩を用いた視覚的インパクトの強い作品が多く見られます。
なお、レコードジャケット以外の原画作品は流通数が比較的少ないため、希少性の高さも含めて評価されています。
塩山紀生は日本を代表するアニメーター、キャラクターデザイナー、イラストレーターの一人です。
代表作として『装甲騎兵ボトムズ』や『鎧伝サムライトルーパー』などがあります。
1940年、熊本県に生まれました。幼少期は特に絵描きを志していたわけではありませんでしたが、次第に絵に関心を持つようになり、2年間の会社員生活の間も休日には絵を描き続けていました。当時は地元熊本の新聞社が主催する漫画投稿欄「毎日マンガ」に応募し、入選を重ねていました。
1961年に上京し、新聞販売店で住み込みながら働きながら生活を送りました。1966年にアニメ制作会社「はてなプロ」に入社してアニメーターとしての活動を開始します。
1970年には村田耕一、小松原一男、米川功真らとともに「OH!プロダクション」を設立しました。
「OH!プロダクション」退社後は、フリーランスとしてタツノコプロ作品をはじめとする多くのサンライズ作品で作画監督を務めました。
『無敵鋼人ダイターン3』では初めてキャラクターデザインを担当しました。以降も数多くの作品でキャラクターデザインや作画監督として活躍しました。とりわけロボットアニメの分野で重要な役割を果たしたアニメーターとして知られています。
太い線を生かした力強い劇画調の作風が特徴的で、男性的で重厚な人物描写や、現実感のあるリアルな雰囲気を持つキャラクターデザインが高く評価されています。
代表作の一つである『装甲騎兵ボトムズ』の主人公キリコ・キュービィーは、そのキャラクター自身の寡黙な性格を表すような鋭い視線を持つキャラクターとして描かれており、塩山紀生の作風を象徴する人物像として、特に人気を集めています。
志水堅二(しみず けんじ)は、日本の画家であり芸術家です。
1971年 愛知県名古屋市生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻を修了後、多数の個展やグループ展に参加しています。
志水の作品には、桜や富士山といった日本的なモチーフが取り入れられる一方で、独自の要素を組み合わせた表現が見られます。中でも、ブリキの鳥をモチーフとした「ブリドリー」と呼ばれる存在は、作品の中で繰り返し描かれる特徴的なイメージの一つです。
多くの古い玩具を描いているうちに時間の象徴として誕生したブリキの鳥「ブリドリー」は、可愛い玩具としてだけではなく、鳳凰や八咫烏などさまざまな生き物に姿を変えて描かれています。こうしたモチーフの展開により、親しみやすさと象徴性を併せ持つ独自の画面世界が構成されています。