こんにちは。緑和堂大阪支店です。
通勤途中の桜並木がいつの間にか5分咲きになっていました。京都に続いて関東にも春到来ですね。
さて、本日ご紹介するお品物は棟方志功の直筆一行書「乾坤一掃」です。
志功といえば版画、というイメージが先行しますが、実はこうした書や油彩画、さらに陶器作品も存在するのです。特に若かりし頃の志功はゴッホの「ひまわり」にあこがれて、日本のゴッホを目指し油絵を描いていました。油絵は晩年まで続けており、木版画の精神的な世界とは対極に、現実の風景の写生をしています。こういった作品たちの存在も、志功を語る上では欠かせない部分ですね。
今回ご紹介した作品も、迷いの無い力強い筆致の中に、どことなく含まれる柔らかさが感じられ、ジャンルは違えども志功作品の特徴がよく表れている、そんな作品ではないでしょうか。