皆様こんにちは。緑和堂大阪支店でございます。
今回ご紹介するお品物は、池田遥邨 作 『風景画掛軸』です。
池田遥邨(ようそん)は明治時代に生まれ、大正、昭和期に活躍した画家の一人です。
現在の岡山県倉敷市を出生とします。父の転勤に伴い大阪へ転居、幼少時より画才があるとされて大阪の松原三五郎が主宰する天彩画塾に入門し、洋画を学びました。
大正3年、第8回文展に出品し見事入選します。わずか18歳での入選が話題となり、天才少年画家として名声を得ました。
その後、京都市に移り住み竹内栖凰の画塾へ入門。日本画家に転向を果たしました。昭和62年には文化勲章を受章しております。
遥邨の画風は様々ありますが、本作のような鮮やかな色彩を使った風景画もひとつ遥邨らしさを感じさせるものです。空の緩やかな白みが、落ち着きを与えてくれますね。
今回は作品本体に小さなシミ等がございましたが、共箱と一緒にお譲りいただきましたことを考慮しこちらの評価とさせていただきました。
掛軸はしまい続ければシミもできてしまうし紙も痛みます。かといって出しっ放しにしてしうと全体がヤケてしまうこともあります。
シミやヤケで大きく評価が変わりますのでお気を付けください。