皆様こんにちは。緑和堂大阪支店でございます。
今回ご紹介させていただきますお品物は、江月宗玩の書画『阿刺』でございます。
江月宗玩(こうげつ そうがん)は、安土桃山時代から江戸時代前期に生きた臨済宗の僧です。
1574年、堺の豪商であった津田宗及の子として生まれます。大徳寺の僧・春屋宗園に幼少の頃より法を学び、15歳で剃髪して宗玩を名乗りはじめます。
三十代半ば頃の1610年に、京都の大徳寺の住持(管理人)となり、翌年には大徳寺の塔頭・龍光院を受け継ぎ、事実上の開祖ともなりました。
宗玩は、一流の文化人としても知られています。茶を父の津田宗及や小堀遠州に学び、宗玩の書は茶掛として流行しました。
本作も宗玩の制作した書であり、軸装されたものになります。シミや破れ等も少なく、綺麗な状態で保管されておりました。茶掛としてはこれ以上ないほど、気品のあるお品物なのではないでしょうか。
今回は作家さんの知名度や状態を考慮し、こちらの評価とさせていただきました。