本作は、明和年間から続く老舗京人形司・丸平大木人形店が制作した将軍人形です。
日露戦争期に活躍した軍人である「東郷平八郎」「児玉源太郎」「塚本勝嘉」を題材に、それぞれの威厳ある表情や佇まいが繊細に表現されています。
東郷平八郎は日本海海戦において連合艦隊司令長官を務め、児玉源太郎は満州軍総参謀長として作戦指導に携わるなど、日露戦争を象徴する軍人として知られています。
また、塚本勝嘉も陸軍中将として第4師団長を務め、日露戦争に参加した人物です。
彼らは日本の勝利に大きく貢献したことから英雄として称えられました。
箱書きには「東郷大将 児玉大将 塚本中将 但し第四師団長 勝嘉殿 人形 忠義君に贈る」とあり、軍服の肩章や勲章、椅子など細部まで意匠が施されています。
凛々しい表情で軍刀を携え腰掛ける姿が印象的で、軍人としての品格が衣装や姿勢、表情の随所に表れています。
本作は保存状態も良好で、丸平大木人形店による作品である点や、歴史人物を題材とした人形という希少性の高さなどを考慮し、上記の査定結果となりました。