田中善明さんは、1946年横浜に生まれます。
 東京を中心に春陽展・独立美術展・横浜市新人招待展と、数多く出展されています。
 特徴は、落ち着きと華やかさを兼ね備えた色味とタッチです。
 音楽を奏でる姿やお酒を楽しむ姿、など様々な様子を軽妙に描き上げます。
 バランスの良さ、ユーモアと品格、そして飾りやすさのある油彩作品には、注目が集まっております。
今回の作品は、音楽を奏でている様子や踊っている様子が描かれております。
 「クリスマスの夜」というタイトルの通り、特別な一夜を楽しんでいる様から、作品を見ているだけで、クリスマスが待ち遠しくなってしまいます。
現在、緑和堂では、田中善明さんの作品を集めております。
 またそれ以外でも、ご自身のコレクション整理やお片付けで出てきたお品物等ございましたら、是非ともお気軽にご相談下さいませ。
お客様からのお問い合わせをスタッフ一同、心よりお待ちしております。
城康夫は、京都出身の油彩画家です。
国画会が運営する日本最大規模の公募展・国展において幾度も受賞されており、以後も国画会会員として長く活躍されました。
リアリズムに準拠した静物画を得意としており、もっぱら題材にされるのは花や果実、石、陶器などです。そう聞くとシンプルな絵画に思われるかもしれませんが、城康夫の最大の特徴はその題材の活かし方にあります。
絵画の中心となるいくつかの題材が、乗せるように地面に並べられ、それをある視点から写真に収めるような画角で描かれます。まさしく「静物画」と言えるような、作用を起こさない”物自体”の表現が見事な作家さんです。
油彩画の製作が主な方であり、また同時に古典技法であるテンペラをはじめ、様々な技法を用いた絵画を近年でも制作するなど、新奇性の高い作家さんでもあります。
お目にかかる機会があれば、作品の持つ静謐さや落ち着きなど、城康夫の表現の世界を是非感じ取っていただきたいです。
長沼 貴美代は画家としてデビューしてからの経歴は華々しく、1985年、150年以上の歴史を持つ美術団体ソシエテ・ナショナル・デ・ボザールが主催する現代アート展、サロン・デ・ボザール展で大賞を受賞し、同年、日展にも入選します。
 1990年には毎年秋にパリで開催される展覧会、サロン・ドートンヌ展に出品し入選を果たしました。
 優れた才能を秘めた将来性のある画家の発掘を目的とした公募展である、現代洋画精鋭選抜展では1992年に銀賞、翌年1993年には金賞を受賞し、現在も注目を集めている画家です。
キャンバスいっぱいに描く花や風景は、力強く温かみが感じられ、じっくり眺めていると絵画の中へ入ってしまうような感覚になります。
長沼 貴美代の作品はヨーロッパの風景や花を題材として描くことが多く、現在では毎年、個展を開いて作品を発表しています。
日本の俳優・演出家として有名ですが、絵師としても世に様々な作品を残されています。
1934年福岡県福岡市で生まれました。
1957年、劇団民藝水品演劇研究所に入り、舞台・映画・テレビなど多方面で活躍。NHK大河ドラマや「男はつらいよ」シリーズなどで次々と重要な脇役を演じ,俳優としての地位を確立していきます。
また、絵本作家としても活躍されています。『魔法おしえます』『多毛留』で、2年連続ボローニア国際児童図書展グラフィック大賞を受賞します。この大賞受賞により、世界的にも高い評価を受けました。
『おとなになれなかった弟たちに…』(偕成社)は、1987年より約30年以上もの間、光村の中学国語の教科書に掲載されています。一度目にしたことがある方もいらっしゃると思います。
主に女性や子どもを水彩画で描きますが、細かなラインと色の緩急、独特なタッチ感で描かれている作品が主流です。
 
1937年山梨県甲府市に生まれる。
1961年 東京造形美術学校卒業後、1975年 日美展特選、1977年 日美展奨励賞、 新潮社賞と輝かしい成績を収めております。 
 1988年からはパリ、ムルロー工房にて版画制作を開始し、翌年にはフランス・サージ・マルジス賞と海外でも成績を残しております。
 現在は 日本美術家連盟会員であり、産経学園講師も務めております。
街や油彩画の作品を数多く残しており、際立つ発色の深み、細かく洗練されたタッチなど見る者を魅了してやみません。 
 自然、花特にバラなど花の絵を多く制作しており、多方面で高い人気を得ております。
こちらの作品は油彩ではなく水彩であるものの、何色も使われている色遣いと水彩ならではの絵の深み、まるでパリにいるかのように思わせる非常に素晴らしい作品であります。
 
楢原 健三は東京都出身の洋画家であります。
1933年東京美術学校卒業後、翌年から9年間に渡り、図画教師を務め、戦後にはすぐに展覧会の出品を始め、数々の成績を収めております。
 1980年に日本芸術院賞を受賞し、88年には日本芸術院会員となります。
楢原の作品は、日本・海外の風景・街並みや花などを主に描いており、一筆一筆に深い表情と力強さが込められているものの、色使いは非常に細かく作品それぞれにこだわりを感じれます。
画像の作品は、ストックホルムの情景が描かれており、楢原らしい油彩の力強さと、影などの繊細な色使いが汲み取れます。
絵画全体を通して観る人の目を楽しませ、現在でも幅広い年代層の洋画ファンに親しまれております。