安西 水丸は、ユーモラスな作風が特徴のイラストレーターです。
書籍の装丁、絵本や漫画の執筆など多岐にわたって活動しました。
1942年、彼は東京で建築設計事務所を営む家に生まれました。
3歳頃に重い喘息を患い、母の故郷である千葉で幼少期を過ごします。
この故郷は彼にとって重要な存在となり、のちの作品にも多く登場しました。
大学を卒業すると、電通やニューヨークのデザインスタジオに勤めました。
帰国後、平凡社でADとなりデザイナーからイラストレーターへと転向。
1981年に「安西水丸事務所」を設立し、フリーのイラストレーターとなります。
また、作家の「村上春樹」とも親交が深く、多くの共著や装丁を手掛けました。
村上の小説には安西の本名である「渡辺昇」や「ワタナベノボル」という人物が度々登場しています。
彼は卓上の静物を多く描きました。
一本引かれた水平線や程よい脱力感のある作風が特徴的で、シンプルながら温かい作品ばかりです。
代表作には『ピッキーとポッキー』『象工場のハッピーエンド』『がたん ごとん がたん ごとん』などがあります。
ロメロ・ブリットは、ポップアート界を代表するアーティストです。
1963年、彼はブラジルの港湾都市で生まれました。
幼い頃から新聞紙をキャンバスにして、独学で絵を学んでいたそうです。
パリでのピカソやアンリ・マティスの作品との出会いをきっかけに、キュビズムとポップを合わせたスタイルを確立していきました。
その後はポップアートが盛んなマイアミへと移り、精力的に活動を続けています。
彼の作品は高く評価され、世界100か国以上のギャラリーや美術館で展示されております。
また、ABSOLUT VODKA(アブソルート ウォッカ)、コカ・コーラ、ディズニーなどの世界的ブランドともコラボレーションしています。
大胆な構図でモチーフが描かれた色鮮やかな作品には、彼の世界観である「希望」や「幸せ」が目一杯込められています。
作品をひとつ飾るだけで空間が明るく華やかになり、幸せを呼び込んでくれそうですね。
代表的な作品には『LAST SUPPER』『PINK ELEPHANT』などがあります。
1946年、愛媛県にて、画家・定岡玲艸子(れいそうし)を父に持ち誕生した洋画家で、親子二代にわたって活躍しました。主にヨーロッパ、特にフランス・パリの風景を題材に作品を描き、「父子二人展」などの展覧会も開催しています。
彼の作風は、パリの日常風景を題材に、力強い筆致と独自の色彩感覚によって描かれるのが特徴です。取材旅行を行うなど創作への探究心も旺盛で、制作した作品が受賞することもありました。
晩年には日本の風景も描くようになりましたが、1994年、48歳の若さで逝去しました。
色彩の調和と筆致の緩急のバランスが絶妙で、魅力あふれる作品を多く残し、現在でも多くの人々に愛され続けている作家です。
織田一磨は、主に都市の風景を描いたことで知られる版画家です。
生まれは東京ですが、12歳の頃に大阪へ移りました。
16歳になると、石版画工をしていた兄から石版画の技術を学びました。
その後1903年に東京へ戻り、川村清雄から洋画を学びました。
さらに「オットマン・スモリック」「金子政次郎」から石版画を学んだとされています。
葛飾北斎をはじめとした浮世絵の世界に心酔し、浮世絵の研究をしながら自身の作品制作の参考にもしていました。
彼は、時代とともに移り変わる街並みを作品に残しました。
主に東京を題材にしたものが多く、大震災前後の異なる姿が描かれた2つの作品は、織田の代表作として知られています。
代表作には『東京風景』『大阪風景』『憂鬱の谷』などがあります。
鈴木 強は、現代の琳派を代表する日本画家のひとりとして知られています。
『笑う動物シリーズ』で人気を博しました。
金銀箔が施された華やかな背景と、長谷川等伯や伊藤若冲などをオマージュしたモチーフが特徴的です。
『笑うカバ』では「神奈川沖浪裏」、『笑うニワトリ』では「群鶏図」がモチーフにされています。
このような作風を確立したのは、雪の降る日に訪れたサファリパークで出会ったゾウがきっかけだったといいます。
彼は、「可哀想だと思っていたが、ゾウが長い鼻で雪を口へ運んでいたのを見て、可哀想だと思うのは自分のおごりだったと気付いた。そこには、人と自然の対立した悲劇性をとっとと乗り越えて笑うゾウがいた。
それ以来、心の強さや幸福を表すような笑う動物を描いている。」と語りました。
やまと絵と現代的な感性を掛け合わせた彼の作品は、縁起物として飾られるなど多くの人に幸福を届けています。
磯野宏夫は、RPGゲーム「聖剣伝説」のメインビジュアルを担当したことで知られる画家・イラストレーターです。
彼は、1945年に愛知県で生まれました。
愛知教育大学教育学部 美術科を卒業後、デザイン会社を経て1970年にイラストレーターとして独立しました。
八重山列島を周遊した際、亜熱帯の森に触れたことをきっかけに世界各地へ赴き、森林を描くようになりました。
彼の作品には、生命の力強さを感じる幻想的な世界が描かれています。
自然を愛し、敬い、実際に触れた彼独自の視点で描かれた景色はとても美しく、この自然を守り続ける事の大切さを改めて感じさせてくれます。
時代が進むにつれ、人に都合の良いように姿を変えられてしまう木々に心を痛め、自然と向き合えるようなメッセージ性の強い作品を多く手掛けました。
今でも原画展が開かれるなど、多くのファンに愛され続けています。