海野 清

海野清は1884年に帝室技芸員の父、海野勝珉の三男として生まれます。 1911年に東京美術学校を卒業してからは父である海野勝珉と金工師、加納夏雄に師事し技術を磨きます。 1914年には大正博覧会に出展し2等賞を受賞、19 …

平野 千里

日本近代木彫界の巨匠「平櫛田中(ひらぐしでんちゅう)」の彩色を担当していた 彩色木彫の第一人者・「平野富山(ひらのふざん)」が父になります。 平野千里は20 歳でイタリアへ留学し、西洋彫刻の技術を学んだ後、帰国しました。 …

平野 富山

清水が生んだ彩色木彫の名匠、平野富山(ひらのふざん)。 旧清水市江尻に生まれた平野富山(1911年~1989年)は、日本近代彫刻の巨匠・平櫛田中(ひらくしでんちゅう)(1872年~1979年)から絶大な信頼をおかれ、田中 …

肥沼 美智雄

子ども時代に惚れこんだ古代の土器を元に作陶を行う陶芸家・肥沼美智雄。唐草紋を配した置物や角張った花器などで確立された独自の作風は、その造形の巧みさから人気を得ています。 肥沼は1936年、東京の青梅で生まれました。小学校 …

中川 浄益

中川浄益(1559~2008年)は、金物、金工品を得意とした千家十職(金物師)の一人です。 初代である紹益は、当初、武具や鎧などの製作をしていたが、千利休の依頼をきっかけに茶道具製品の製作を開始したと言われております。 …

中村 信喬

中村信喬は現在までで四代続いている中村人形の三代目で福岡県の無形文化財であった中村衍涯を父に持つ人形師です。 1957年に福岡県に生まれた中村信喬は、九州産業大学芸術学部美術学科彫刻専攻を卒業し1980年に家業を継ぎまし …

高村 光太郎

日本近代文学史を語る上で欠かせない詩人・高村光太郎。詩集『道程』や『智恵子抄』などの作品が有名ですが、その一方で父である高村光雲に続き、自身も彫刻家として活躍しました。 高村光太郎は1883年、高村光雲の長男として生まれ …

関根 伸夫

戦後日本の現代美術に大きな影響を与えた「もの派」。その中心的位置にいたのが現代芸術家・関根伸夫です。 1942年埼玉県大宮に生まれ、高校卒業後は多摩美術大学の油絵科に進学します。このとき指導をうけた現代美術家の斎藤義重に …

平櫛 田中

明治から昭和まで、激動の時代の中で日本彫刻界の中心にいた彫刻家・平櫛田中。その作品はたとえ小さなものでも、圧倒的な存在感で観るものを引き込みます。 田中は1872年に現在の岡山県井原市に生まれました。10歳のころ広島県福 …

北村西望 獅子

北村 西望

北村西望は長崎の平和記念像で知られている文化勲章を受章した彫刻家です。 長崎県に生まれた北村西望は、京都市立美術工芸学校彫刻科、東京美術学校彫刻科に進み、東京美術芸術学校に在学中に「憤闘」が第2回文展に初入選、第3回文展 …

山崎 朝雲

山崎朝雲は明治~昭和時代に活躍した、「大葉子」という作品が有名な彫刻家です。 福岡県に生まれた山崎朝雲は、初め仏師である高田又四郎のもとで伝統的な木彫の技術を学びました。 元々、幼少のころから彫刻の世界に興味を持ち続けて …

秦 蔵六

「秦蔵六」は日本を代表する鋳金家の名です。 当代で六代目となります。 「秦蔵六」の名は江戸の末期から代々、伝統の鋳金技法と共に継承されてきました。 初代蔵六は文政6年(1823年)に当時の山城国(京都府)に生まれ。 「二 …

清水多嘉示 裸婦

清水 多嘉示

 長野県諏訪郡出身の彫刻家で武蔵野美術大学の教授も務めました。人物をモチーフにした作品を手掛け、躍動感溢れる動きを見事に表現した作品はとても魅力的です。清水多嘉示の作品は、学校や公園などの公共施設に多数展示されている為各 …

先崎 栄伸

先崎栄伸(せんざき えいしん)は、昭和初期にその頭角を現した仏像彫刻家です。わずか18歳にして帝展入選という快挙を成し遂げるほどの腕前は、当時の人々にも驚かれました。その後も文展や日展、正統木彫家協会展などで数々の受賞歴 …

ヒロ・ヤマガタ

ヒロ・ヤマガタ(本名・山形博導)は、現在アメリカを拠点に活躍している、現代美術家です。日本国内で人気の高いシルクスクリーン作品の他に、空間全体が作品となる「インスタレーション」と呼ばれる形の作品も制作しています。 194 …

谷口 康隆

谷口康隆(本名・康則)は高知県の珊瑚彫刻作家です。最高級の天然珊瑚から生み出されるその作品は、非常に細かな造形と、筋肉の動きまで見て取れるような躍動感あふれる作品となっています。一本枝の珊瑚による緻密な立体造形の姿は、ま …

岡本 太郎

岡本太郎は太陽の塔の制作者として知られる、日本を代表する芸術家です。 彼が描き作り出す抽象の世界は、日本のみならず全世界の芸術に大きな影響を与えました。 神奈川県の高津村(現川崎市高津区)に生まれ、幼少期より絵を描く事が …

西中 千人

西中千人は和歌山出身のガラス工芸家です。 大学時代は薬学を専門としていましたが、卒業後はクリスタルガラスメーカーに勤務した後、アメリカに留学してカリフォルニア芸術大学で本格的にガラス造形を学んでいます。帰国後は日本唯一の …

谷口 珠峯

谷口珠峯は、戦後日本の象牙彫刻の第一人者としてあげられる象牙彫刻家です。 1933年に茨城県の石岡に生まれ、戦後に象牙彫刻家・亀田洞水に師事し、その技術を学んでいます。1960年代には「彫和会」という作家団体も立ち上げ、 …

加納 夏雄

加納夏雄は幕末明治の日本で、その高い技術を駆使し活躍した金工師です。 1828年、京都の米屋に生まれますが、間もなく刀剣商・加納治助の養子となりました。身近にあった刀剣の中でも鍔や柄の美しさに魅かれ、自分で作ることを試み …

富永 直樹

富永直樹(本名・良雄)は日展を中心に活躍した日本の彫刻家です。 1913年に長崎県長崎市に生まれ、幼少期より彫刻に興味をもっていました。高校卒業後は彫刻家になるべく、東京美術学校彫刻科塑像部へ進学します。在学中に文展へ出 …

鯉江 良二

鯉江良二は愛知県常滑市の陶芸作家です。アルバイト中の事故で、右手の指を2本失うというハンデを抱えながらも、精力的に制作に取り組み続け、その独創的な発想で、従来の焼き物の枠組みを超えた自由な作風が特徴となっています。 青年 …

舟越 保武

舟越保武は戦後日本の彫刻界を代表する彫刻家です。 1912年、岩手県北部の二戸町に生まれ、県立盛岡中学校に進学します。在学中に読んだ「ロダンの言葉」に影響をうけ彫刻家になることを決意し、東京美術学校(現東京藝術大学)の彫 …

佐藤 忠良

佐藤忠良は舟越保武と並び、戦後日本の彫刻界を代表する彫刻家です。 1912年に宮城県に生まれ、間もなく北海道に移り住みます。絵画を学ぶために、上京することを決意し、1932年より小石川の川端画学校に通い始めました。しかし …