皆様こんにちは。緑和堂大阪支店でございます!
今回お譲り頂きましたお品物は、鵬雲斎 作の茶掛 『青山緑水』でございます。
鵬雲斎(汎叟宗室)は、茶道三千家の一つ・裏千家家元の十五代目です。
父・裏千家十四代家元の碩叟宗室(淡々斎)の長男として生まれ、十五代目家元を襲名したのち、茶道の海外普及活動に尽力しました。
「一盌からピースフルネスを」という標語を唱え、茶道の精神を世界中に伝えるため、現在も続く裏千家海外ネットワークの礎を築きあげました。
自身も茶道具を多く制作し、伝統的ながら華やかなその意匠は、まさしく世界に浸透するものだと言えます。
本作の『青山緑水』は天地森羅万象との融和を意味しています。夏がテーマの禅語です。青々とした山に草木の緑が映る水、夏に感じられる自然の生命力というのを感じられる言葉ですね。
今回は鵬雲斎本人の筆であり、夏が近づいていること、大きな破れなども見られなかったためこちらの評価とさせていただきました。