五代 三浦竹泉 『染付竹絵 赤絵蓋水指』 鵬雲斎書付

皆様こんにちは。緑和堂大阪支店でございます。

今回お譲りいただきましたお品物はこちら。五代 三浦竹泉 作『染付竹絵 赤絵蓋水指』 の鵬雲斎の書付がされたものになります。

三浦竹泉は京焼の窯元の名前で、明治時代から続いております。茶道具、特に煎茶道具を得意としており、京焼の中でも人気のある窯元です。最近では海外でも人気があり、デザイン性から中国でも高い評価がついております。

本作はその五代目の作品です。当代は製作だけではなく、京焼の歴史研究の第一人者としても有名でした。赤絵や色絵、金襴手、交趾など様々な技術を作品に取り入れ、先祖伝来の技術を継承しつつも新奇性溢れる作品制作をされました。

大胆に描かれた竹絵と繊細な蓋の赤絵がコントラストとなり、竹泉の意匠と斬新勢が楽しめるお品物となっております。

共箱には茶道裏千家十五代・鵬雲斎の書付がございました。高名な方の書付があると、そうでないものと比較して評価が高まりやすい傾向にあります。
今回は作品自体の状態の良さと合わせて考慮し、こちらの評価とさせていただきました。