皆様こんにちは。緑和堂大阪支店でございます。
今回ご紹介するお品物はこちら。藤村庸軒 筆『消息』でございます。
藤村庸軒は、千利休の孫にあたる千宗旦の直弟子であり、山田宗徧、鈴木普斎、久須見疎安らとともに「宗旦四天王」と呼ばれる茶匠です。表千家の流れをくむ庸軒流の開祖でもあります。
儒学、漢学、和学に精通する広い教養を持ち、茶道だけでなく、漢詩・和歌・作庭・花道・茶具の製作に才能を発揮した人物です。庸軒には多くの師がおり、茶の湯は薮内紀智・小堀政一・金森重近・千宗旦の下で学んでいます。門人にも優れた茶人が多く、実の息子である藤村正員や、近藤柳可、比喜多宗積といった茶人たちが現代まで庸軒流を継いできました。
消息とは便りの意であり、本作は藤村庸軒が要件をしたためた便りとなります。今回はこちらが軸装されたお品物でした。有名作家の直筆の書であること、合箱が付随していたことを考慮し、今回はこちらの評価とさせていただきました。
緑和堂では掛軸作品を多く取り扱いしております。整理を考えているコレクションがございましたら、お気軽にご相談ください。