ダニエル・ボネックは1955年にフランスで生まれ現在も活動なさっておられる画家です。兄のアラン・ボネックも画家であり、二人は画風が一致からボネック兄弟の名前で個展を開くなど兄弟で精力的に活動しています。
絵の特徴として色彩豊かで植物が必ずと言っていいほど描かれており、人物も可愛らしく明るい表情の全体の雰囲気の明るい絵が多いです、また幻想的な風景を基本としており童話の世界のような絵が特徴的です。
主な活動、活躍としてはフランスを初めとして、ヨーロッパ各国・アメリカにて、多くの展示会が開催されています。またフランス大蔵省が絵を限定版のコイン、メダルに採用、1990年にユニセフが絵ハガキに採用したりと多くのメディア、国際的に注目を浴びています。
ジャン・フォートリエはフランスの抽象画家、彫刻家です。
1940年~1950年代の抽象画家様式である、タシスムの作家として重要な人物とされています。
幼少期から美術学校に通い腕を磨き、展示会の出品や個展を開くなどをして作品を発表していた。この頃描いていた作風は、感情を作品に反映させる表現主義と呼ばれています。
作品制作に力を入れていたが、評価を得られず金欠となり、スキーのインストラクターや、ジャズクラブを立ち上げるなどをして2年~3年程創作活動をしていない時期もありました。
創作活動を再開してからはレジスタンス活動を疑われ、ドイツの秘密警察に追われるなど過酷な日々を過ごしました。しかし、その経験から代表作の「人質」は生まれ、高い評価を獲得するきっかけとなりました。
戦後日本にも来日し個展を開催しており、1964年に亡くなったが、没後パリやスイスなどで回顧展が開かれるなど注目され続けている作家です。
上野憲男は北海道出身の抽象画の作家です。10代で自由美術展へ初出品、初入選するなど、若かりし頃から高い才能を発揮していました。
その後は美術会の会員になるなど確かな地盤と評価を受け、執筆作業に力を入れることができました。この頃から特徴的な青を基調にし、文字や記号を浮遊させた独自性の高い作品を生み出すようになりました。
また「種子と惑星」シリーズを作成し強烈なオリジナリティーを確立しました。
作品から感じる情報は少なくもあり多くもある、ただの記号や文字、何でもない落書き、数式、はたまた世界の理や、死生観、どれが作品について言い表すのに正しいのか、はたまたどれも正しくないのか、見方や考え方は人それぞれです。
作品の執筆意欲は高く他にもシリーズ作品を発表し、物語を感じさせるシリーズや、新しい挑戦として青以外の原色を大胆に用いたシリーズなど、バイタリティ溢れる活動をしておりました。
上野憲男は自由な作風で自由に作品を作り続けた作家でしたが、2021年6月に心不全にてこの世を去りました。
自由と美を愛する気持ちは生き方と作品から感じられる、そんな感覚を与えてくれる作家です。
てぃんくるは、日本のイラストレーターで、漫画家の集団です。
結成時は5人組で活動しており、その後2003年「Cafe Little Wish」作成時に、はるかぜせつな、ベルの2名で活動を開始します。2010年にベルが病気のため脱退します。2010年から2018年現在は、はるかぜせつなが個人で活動を続けており、同人活動では、サークル「てぃんかーべる」を主催しています。
はるかぜせつな(男性)は、11月27日生まれで、サークル「てぃんかーべる」を1996年に立ち上げ、その後、ペンギンワークスに入社します。「眠れる森のお姫さま」原画メンバーで5人合わせ「てぃんくる」と上司に命名され、現在は「てぃんくる」「はるかぜせつな」の両名義でフリーのイラストレータとして活躍をしています。
イラストレーターの中でも、非常に人気が高く、版画展などでも、長蛇の列が出来る人気作家です。
代表作
・『ロウきゅーぶ!』2009年~2014年
・『天使の3P!』2012年~2018年
・『ぽけっと・えーす!』等があります。
イシヤマ マリオ(石山毬緒)
イシヤマ マリオさんは、1944年生まれ、福島県喜多方市出身の画家になります。
画家の中では大変珍しく、47歳の時に画家としての活動をスタートさせました。
それまでのイシヤマ マリオさんは、東映動画株式会社にて数多くの長編アニメーション映画やテレビアニメーションの製作に携わっておりました。
関わった製作作品は、宇宙戦艦ヤマトや魔法使いサリー、銀河鉄道999など有名な作品ばかりです。
同期に宮崎駿さんがいるなど、日本アニメ界の礎を築かれた方でもあります。
少年時代から夢であった画家になるために、30年近く務めた会社を退職し、アニメーション制作で培った技術と感性を活かして遂に画家として活動し始めたのが1992年のことです。
イシヤマ マリオさんの作品は柔らかく温かい雰囲気が特徴的です。
生まれ育った喜多方の景色が忘れられないというイシヤマ マリオさんの世界観は、花に溢れ、動物や木々、山々が美しく描かれています。
童心を思い出させてくれるようなイシヤマ マリオさんの作品は、今後も多くのファンを魅了していくことでしょう。
鈴木英人は、福岡県出身のイラストレーターです。
1980年頃にイラストレーターとしての活動を始め、ラジオ雑誌や企業の広告カタログの表紙、英語教科書やミュージックアルバムの表紙など様々なイラストを手掛けていきました。
鈴木さんはリーニュクレール様式という技法を使い、色の境目を実践で表示し、コントラストをはっきりさせる作品作りを特徴としています。
この技法は「タンタンの冒険」で有名なベルギー漫画家のエルジェによって作成され、ポップで明るい印象の作風が瞬く間に全世界で人気を博しました。
鈴木さんの作品も同様にポップな印象となっています。
初期の作品ではアメリカの西海岸をモデルとした作品が多くあります。
また、アメ車と呼ばれる古き良きアメリカの車を描いた作品も多くあります。
鈴木さんは80年代に主に活動していたため、漫画家のわたせせいぞうやイラストレーターの永井博と同じく80年代を代表する方として広く知られています。
現代から見る鈴木さんの作品は、80年代からある作風でありながら現在ではそれが新鮮味に感じ、改めて再注目されております。
芸術作品は常に新たな方向へ進化していきますが、以前からある作品や技法も再度見直され、そして人気が出てくる場合もありますので、鈴木英人さんは今後期待が高まる方になるでしょう。