永瀬美緒は、高い写実力を基盤とした油彩画で注目される新進画家です。
1987年、岐阜県に生まれました。小学3年生から日本画家・木村友彦に学び、美術系の高校に進学します。
2009年には、武蔵野美術大学造形学部油絵学科を卒業し、卒業制作では優秀賞(根岸賞)を受賞しました。
その後、同大学大学院へと進み、2011年に武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コースを修了しています。
また、100年以上にわたり絵画・彫刻の公募展や研究活動を行っている伝統ある美術団体「白日会」の会員としても活動しています。
「見えるものを通して見えないものを描く」という理念のもと、写実を基調とした美術表現を探求しています。
彼女の作品には、表情の細部にまで及ぶ丁寧な描写によって、わずかな感情のニュアンスまで描き分けられた人物が登場します。
また、静かでやわらかな空気感を感じる静物画も印象的で、観る者に心穏やかな余韻を残します。
和気史郎は、幽玄な世界観を湛えた作品で知られる画家です。
若き日に戦争を経験し、その後結核を患うなど、過酷な体験を経たことが、その制作の根底に深く影響を与えています。「無常」や「虚無」といった日本的な死生観が、作品全体に静かに息づいています。
初期には古寺や古都の風景を題材とし、滅びゆく建築や静謐な空間に美を見出していましたが、やがて日本の伝統芸能である能と出会い、以降は能面を主題とした作品を多く手掛けるようになります。こうして能面画家として独自の地位を確立しました。
重厚で抑制の効いた色調、張り詰めた静けさの中に漂う緊張感、そして鑑る者の内面に語りかけるような深い表現がその特徴です。油彩を中心に、青や水色を基調とした神秘的な作品も多く見られます。
戦争と病という苛烈な経験を経て醸成されたその世界観は、深い静寂とともに、今なお観る者に強い余韻を残し続けています。
飯島一次は、福岡県出身の洋画家です。
1949年には、牛島憲之や須田寿といった著名な画家たちとともに立軌会を結成しました。
その作品は、風景や人物を独自の視点で描き出しており、なかでも画面全体を包み込むような、やわらかな光の表現が大きな特徴です。
静かに心へと染み入るようなその作風は、多くの美術ファンから高い評価を受けています。
また、繊細な筆致によって空気感までも描き出し、じっくりと眺めるほどに奥行きを感じさせる深い色使いは、まさに熟練の技といえるでしょう。
一般的に油絵は厚塗りによる力強さやインパクトが特徴とされますが、飯島一次の作品は、水彩画のような透明感を湛えた、やわらかく美しい仕上がりが魅力です。
ジュディ・オング(本名:翁倩玉)は、台湾出身の歌手・女優で、日本を中心に活動する芸能人です。
台湾・台北市出身。幼少期より音楽や舞台に親しみ、1979年にリリースした「魅せられて」が大ヒットし、日本国内で広く知られる存在となります。
日本レコード大賞など音楽関係の受賞歴があり、台湾出身で日本で成功を収めた数少ない歌手の一人です。華やかな舞台演出と独自の歌唱で、日本国内で高い人気を維持しています。
ミズテツオ(水島 哲雄)は、1944年東京都生まれの画家です。
アメデオ・モディリアーニの作品に影響を受けたとされ、1971年より武蔵野美術学園にて絵画を学び、本格的に創作活動を開始しました。1980年代には「フラッグ」シリーズの制作を開始し、関心を集めました。
彼の作品は「国際信号旗」をモチーフとした幾何学的抽象表現を中心に展開されており、正方形や矩形の画面に細線で区切られた鮮やかな色面を配置する構成が多く見られます。また、人物や風景を題材とした作品も手がけており、明確な輪郭線と色面の対比によって画面を構成する点に特徴があります。
さらに、長野冬季オリンピックのフィギュアスケート会場「ホワイトリング」の陶壁画を制作したほか、国内外での展覧会やアートフェアへの出品などを行いました。
松本勝は、東京都出身の日本画家です。
武蔵野美術大学を卒業した翌年に院展で初入選し、その翌年には日本画家の奥村土牛、塩出英雄に師事しました。
初入選以降は毎年出品を続け、山種美術館や外務省が作品を買い上げるなど高い評価と実績を積み上げていきました。現在は日本美術院特待となり、画廊や百貨店などで作品の発表を続けています。
松本は、師である奥村の「技術を隠して内容を出す」という言葉を信念とし、丹念な写生をもとに、牡丹や椿・栗・竹といった身近に息づく花や植物を描きました。伝統的な表現方法で、昔ながらの日本画の魅力を味わうことができます。柔らかな彩色で花や植物の一番美しい状態を描いており、生命を宿したかのような存在感の強さも特徴的です。