皆様、こんにちは!緑和堂東京支店でございます。
今回お客様からお譲りいただきましたお品物はこちらです!
三代 徳田八十吉 作『ぐい吞』でございます。
三代 徳田八十吉は「耀彩」とよばれる技術を確立させた九谷焼の陶芸家であり、平成9年に重要無形文化財「彩釉磁器」保持者(人間国宝)の認定を受けました。
九谷焼の歴史は古く、17世紀半ば(江戸時代前期)に始まりました。現在では江戸時代前期の九谷焼を「古九谷」と呼んでいます。現在「九谷焼」と呼ばれる作品は、「九谷五彩」(緑・紫・黄・紺青・赤)の絵の具を使い、「色絵」と呼ばれる絵付け技法とともに、様々な文様が絵付けされているのが特徴です。
一方で、三代 徳田八十吉は従来の九谷焼とは違い、絵付けではなく「古九谷」の五彩のうち赤を除く四彩を組み合わせて焼成し、そのグラデーションによる美しさを焼き物に取り入れました。一度は衰退した「古九谷」の技法に、西洋美術から得た独特の世界観を加えたその作品は、人々の心を魅了しました。こちらの『ぐい呑』も、藍色に近い青のグラデーションが作り出す模様と透明感のある色調が大変美しい作品となっております。
緑和堂では徳田八十吉をはじめ、九谷焼作家のお取り扱いを強化しております。気になる作品などお持ちでしたらいつでもご相談ください。
お客様のご連絡を心よりお待ちしております。