即非 如一『三行書』

本作は、臨済宗の僧侶である即非如一の三行書です。

即非如一は、江戸時代前期に中国・明から日本へ渡来した僧侶で、能書家として知られています。
​彼は隠元隆琦、木庵性瑫とともに「黄檗の三筆」と称され、日本の書道や禅文化に大きく影響を与えました。
お祝いに松を用いたのは、如一が1666年に小笠原長真の二十歳のお祝いに送った「松下鶴鹿図」という作品が最初だとされています。

行書掛軸は人気が高く、特に禅にまつわるものは茶室に飾られることが多いです。
本作は三行書で、禅と書どちらの世界にも通ずる作家の作品ということもあり高い評価を受けています。

これらに加えて保存状態などを考慮し、本作は上記の査定結果となっています。