中山正は、新潟県生まれの木版画家です。
1927年に新潟県新潟市に生まれ、多摩美術大学に入学し油絵を学びますが、中退し版画家としての活動を始めます。1959年にリトグラフ画集「ラッパ手」を出版、その後は拠点を海外に移し1962年からイタリアのミラノ。1965年からはイギリスで活動を行いました。1963年のミラノで「騎士の無い馬」という画集を出版。イギリスにいる間はバースで芸術アカデミーにて教鞭を取ったりもしていました。1982年にはアメリカでも木版画集を出版します。その後は日本の銀座和光での個展開催や、東京国際版画ビエンナーレ、クラコウ国際版画ビエンナーレ、ノースウエスト国際版画展、などの展示会に出品するなど精力的に活動を行っていました。
そんな中山正が作り上げる作品は、馬、蝶、鶴、長い髪をなびかせた少女などをモチーフにした作品を多く描いています。抽象画を描くこともありますが、具象画作品も抽象画作品も共通して言えることは、どれもが神秘的な雰囲気の作品で神々しさを感じざるを得ません。本人曰く、「かたち」を大事にしており、芸術家とは具象・抽象を問わずこの世界になかった「かたち」を求めて創造するものであり、その創造とはこの世に一つしかない「かたち」を探すことだと残しています。
晩年の作品は、ペルシャ美術や、イラン美術、ルネサンスなどのスタイルに影響を受けており、日本古来の技法である木版画技法を駆使してそれらを表現していました。
アンドレ・コタボは1922年にフランス南東部の町、サン=マルスランに生まれます。
リヨンの美術学校に進学し、そこで絵を学びます。
そして14歳の時、イタリアのローマの店先にあったゴッホの絵に感銘を受け、それを複製しようとナイフで描いたことが、その後の彼の作風を形作ります。
彼の作品を表現する時、よく用いられる言葉が「重厚なマチエール」。
マチエールとは、作品の材質がもたらす効果、というものですが、彼の絵を見るとよく分かります。
何層にも厚く塗られた絵具は、彼のナイフによって流れるように動きを作り、デフォルメされた絵から彼のオリジナリティを存分に感じさせます。
彼はジャン・フサロなどと共にリヨン派を形成し、その中でも現代具象画家として評価を確立します。
少年時代にゴッホから感銘を受けたからか、自身の内面にあるものをいかに描き出すかに力点を置いていたようで、思いつかない時は何度でもカンバスを破り描き直したというエピソードがあります。
ネイト・ジョルジオはアメリカの画家です。
1961年に生まれ、独学で画法を学び、ポートレート・アーティストとして活動を続けていました。1988年にマイケル・ジャクソンがプライベートコレクションとして所蔵するジョルジオの作品に注目が集まり、脚光を浴びることとなりました。
1993年にはジュエリー、スポーツ記念品、アパレルなどを取り扱うブラッドフォード・エクスチェンジ社に委任され、「スーパースターズ・オブ・カントリーミュージック」シリーズの製作を始めます。これを機として、1995年からはファインアーティスト(大衆芸術、純粋芸術アーティスト)として本格的に活動を開始します。
鮮やかな夢のようなタッチで風景を描く作風が特徴的で、どこか安らぎを与えてくれるような優しい表現が印象的なアーティストです。マイケル・ジャクソンに認められた画家として大きく認知を得ており、1997年の来日展以降、日本でも人気を集めています。
天野タケルは日本の画家・彫刻家です。
世界的に有名な画家でありイラストレーターである天野喜孝の息子になります。
日本だけでなく、フランスのパリ・イギリスのロンドン・アメリカのニューヨーク・香港などで個展を開催しており世界的な注目と人気を博しています。
天野タケルは、1997年に渡米しアメリカ、ニューヨークで版画を学びます。ニューヨークで培った技術と発想で「NEW ART」と呼ぶ独自の表現方法を確立させました。「NEW ART」は宗教画や静物画などの伝統のある題材とポップアートを融合させたもので、黄色やピンクといったビビットな色彩を背景にシンプルな線で描く人物画や、どくろやろうそくによってはかなさを表した作品となっています。ポップで明るくシンプルな作品は万人に受けるですが特に若者への反響が多く、CDジャケットやアパレルブランドなどとコラボするなど多くの注目を集めています。
モチーフは様々で、人物画、静物画、風景画、抽象画、などいろんなジャンルを描いています。さらには作風も様々で平面、立体、アクリル、スプレーなど、型にとらわれることなくいろんな技法で常に新しいアート作品を生み出しています。そんな多くの作品がある中で特にVenusシリーズが人気です、鮮やかな色彩の中に単調な線で描かれる女性をモチーフにした作品シリーズです。日本でも天野タケルのVenus展が開かれるなど天野タケルを代表するシリーズとなっています、ちなみにその展覧会ではブロンズや真鍮製の立体アートが展示されたりなどもしています。
駒井哲郎(こまい てつろう)は1920年生まれの銅版画家であり、東京藝術大学の教授でもありました。
彼は油彩画や色彩版画も製作しましたが、生涯を通じてエッチングに情熱を傾け、人間の内面的な部分や幻想などをモノクロで表現しました。パウル・クレーから強く影響を受け抽象的で幻想的な物や、繊細で写実的なタッチで描かれた樹木や風景など多様なスタイルを持っています。
駒井哲郎は文学者との交流も豊富であり、詩人の大岡信や安東次男とのコラボレーションによる詩画集「からんどりえ」は同じ紙に版画と詩をする新しい試みを行った事で知られています。銅版画作品の技術や可能性を高め、業界の地位向上に大きく貢献した人物であり、その芸術性と技術の高さは広く認められています。
駒井哲郎の作品は国内外で高い評価を受けており、東京国立近代美術館、東京都現代美術館、国立国際美術館など日本各地の美術館で所蔵されています。
彼の作品の魅力は夢幻的な世界を表現しつつも、鋭い感性によって心から生まれた現実も反映している点にあります。
日本版画協会展での日本版画協会賞の受賞、日本国際美術展にてブリヂストン美術賞の受賞など56歳で亡くなるまで多くの功績を残しました。
前田 麻里さんをご紹介いたします。
神奈川県川崎市出身の前田麻里さん。まるでおとぎ話に出てくるような夢のような世界観を独自の技法で描き上げるのが特徴の現代洋画家です。きらめく星空、可愛らしい花と動物、虹や風船、緑あふれる豊かな自然、そして夢見るような少年少女が描かれた作品は、子供たちには夢と希望を、大人には忘れかけていたものを思い出させてくれる物語のような優しさと温かさに溢れています。
そんな前田麻里さんは数多くの賞を受賞しながらも現在も精力的に作家活動をされている為、これからさらに期待される画家です。
簡単に経歴をご紹介いたしますと、1989年に創作画人協会新人賞を受賞したことによって作家としての経歴がスタートしました。その後、1990年に創作画人協会協会賞、受賞。1995年に朝日チューリップ展大賞受賞。1996年に朝日アートギャラリー企画個展画廊協会展出品。1997年に現代具象展出品(~2011年)をはじめ、全国各地で個展を開催。2000年に創作画人協会課題優秀賞受賞。他にも多くの賞を受賞するとともに、テレビなどのメディアへの露出、劇団四季などの舞台や劇場、他様々な団体とのコラボを実現されるなど多くの場面で活躍されています。
前田麻里さんの経歴を追っても分かる通り、今後さらに注目される作家になることは間違いないでしょう。