皆様、こんにちは!緑和堂東京支店でございます。
今回、ご紹介致しますお品物はこちらになります。
浜口陽三 作『てんとう虫』です。
浜口さんは和歌山県出身の銅板画家です。
メゾチントという、かつて使われ今では「忘れ去られてしまった技法」を浜口さんは蘇らせ、カラーメゾチントを開拓した方になります。
メゾチント技法は作品がモノクロで表現されるのが特徴で、その濃淡で作品を彩っていく技法です。
しかし浜口さんはメゾチントを復興させるとともに、カラーメゾチントというモノクロの表現の中に他のカラーを混ぜ合わせる技法を生み出しました。
その為浜口さんの作品は、余白の大きな真黒な背景に紅一点の強い印象のカラーを入り込ませるのが特徴的です。
浜口さんの人気作品はさくらんぼをモチーフにした作品で、漆黒の背景にさくらんぼが等間隔、または不揃いに描かれた作品になります。
それらの作品の取引価格は高値で60万円前後にもなります。
絵画作品には部数限定を表すシリアル番号が明記されておりますが、通常、部数を示す以外に番号の価値はありません。
しかし、浜口さんは良くできた銅版画ほど小さい番号を振っていたそうで、今回の作品は140番になるため、小さい番号と比べたり、人気作品と比較させていただいた結果、上記の金額で評価させて頂きました。