皆様こんにちは、緑和堂京都本店です。
本日ご紹介する作品は、クリフトン・カーフ作『室町の我が家』です。
クリフトン・カーフはアメリカ合衆国の版画家です。画家一家に生まれ、カーフも幼少のころから絵を好んでいました。
日本に強く惹かれたカーフの作品は木版画の全ての工程「スケッチ」「彫り」「擦り」を一人で行う、創作版画と呼ばれるものでした。
版画という特性上繊細な線は多いほど制作の手間がかかりますが、カーフは細かい線を多用しました。その為作品には立体感が生まれ、奥行きを感じる事ができます。
今回の作品はカーフ氏邸の室町の我が家の作品です。織りなすブルーが美しく、同系色の中に描かれた奥行きの深さを感じさせてくれる作品です。季節感を強く感じる作品も多い中で、こちらは飾る時期を選ばず飾れそうですね。
この時流れていた時間は朝なのか夜なのか、夏なのか冬なのか…ブルーの中に流れる時間を想像してみてはいかがでしょうか。