皆様こんにちは、緑和堂京都本店です。
本日ご紹介する作品は、児玉幸雄『広場の人々』リトグラフです。
西洋風景画の巨匠、児玉幸雄。彼の描く生活感あふれる風景は、今なお多くの人々のを引き付けています。
1947年に始まった二紀会には第1回展から参加しています。1957年以降は世界各地をまわり、特にヨーロッパは毎年のように訪れるようになりました。作品も必然的にヨーロッパの風景を描いたものが多くなります。特に町中の広場を得意とし、優れた色彩感覚で異国の風景を生き生きと描き出しました。
こちらもそんなヨーロッパの、賑やかで活気のあるひと時が切り取られたリトグラフの作品です。色彩もとても豊かで、同作家の油彩と比べてもよりその場の雰囲気が軽やかに捉えられています。
そういえば以前フランスへ行った時、日本よりもキンと冷えた空気にこの作品から感じた軽やかさがあったなという事を思い出しました。その国独特の風の匂いのようなものがあり、まるでそれを香ったような気持ちにもなりました。