皆様こんにちは。緑和堂大阪支店でございます。
今回ご紹介するお品物は、関野準一郎 作『暖春』でございます。
関野準一郎は、青森出身の現代版画家です。
十代から木版画、銅版画を始め、18歳で日本版画協会展で入選します。その後東京へ出ると恩地孝太郎に師事し、版画と油絵を学びました。40代になると国際的な版画展にも出品し、受賞を重ねました。
20世紀には様々な技術が溢れますが、関野準一郎は木版画や銅版画を極めていきます。
そして風景、人物を中心に多様なモチーフを扱いながら、多色摺り木版や石版などの技法を駆使し、多種多様な作品を制作しております。
本作『暖春』は多色摺り木版画としての一作で、山際の村の風景が描かれております。芽吹いている山の木々に対して、目前の木々が寂寥感を感じさせるような早春の光景を描いた一作です。
全体的にヤケが見られたことなどを考慮し、この評価とさせて頂きました。
緑和堂では版画をはじめ油彩や水彩画など、絵画作品を積極的に取り扱っております。手放しを考えておられる作品がございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。