皆様こんにちは。緑和堂東京支店でございます。
今回ご紹介させていただくお品物は、瀧下和之 作『龍虎図』になります。
まず瀧下和之についてご紹介させていただきます。瀧下和之は1975年、熊本生まれの版画家です。2001年に東京芸術大学大学院を修了し、出生地である中央町が近隣市と合併し美里町となった際には町章に氏のデザインしたものが採用されました。
桃太郎や龍など日本らしいモチーフを、デフォルメの効いたコミカルでありながらパワーのある画風で制作しています。2009年には初の画集を刊行し、木版画以外にフィギュアの製作も行っているほか、デンマークの老舗洋食器メーカーであるロイヤルコペンハーゲンとのコラボ作品も製作するなど、今注目の作家となっております。
今回の作品である『龍虎図』は、龍と虎2枚からなる作品です。陰陽思想において、龍と虎は西の白虎、東の青龍と対になる存在とされており、こちらの作品も龍と虎が縦長の画面の中でお互いを睨みあうような構図となっています。
また、月など一部には雲母(キラ)刷りと呼ばれる技法が使われており、光の加減によってちらちらと輝いて見えます。
こちらの作品は保存状態がよく、箱等も揃っていたため、こちらの評価額となりました。
緑和堂では、瀧下和之の作品を集めております。
絵画以外にも骨董品・貴金属等もお取り扱いしていますので、お気軽にお問い合わせください。