皆様こんにちは。緑和堂京都営業所でございます。
今回お譲りいただきましたお品物はこちら。井堂雅夫 作『南部片富士』でございます。
井堂雅夫の生まれは岩手県盛岡市ですが、主に京都で木版画絵師として活動されていた画家です。
京都の美しさに魅力を感じ、伝統的な芸術である木版画と日本の美しさを伝えるために多くの作品を描いていたそうです。
雅夫の作品の魅力は、古き良き日本の街並みや、庭園、神社仏閣を鮮やかな木版画で描かれているところです。また、作品に春夏秋冬それぞれ季節の特徴を取り入れているものが多く魅力的です。彼の日本の美を伝えたいという思いが伝わってきます。
本作は富士山を大々的に描いた木版画になります。他の作品と比べると、少し画風が異なった印象を受けるものになります。富士山もですが、空の様子も何とも独特な描かれ方をされています。
今回は額装や作品自体に大きなキズ、汚れが見当たらない点や、有名な作家さんの木版画であること、画風の人気の度合を考慮しまして、こちらの評価とさせていただきました。
井堂雅夫の作品をはじめ、緑和堂では絵画、版画作品を多く取り扱っております。処分を検討されるお品物がございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。