皆様こんにちは。緑和堂大阪支店でございます。
今回ご紹介するお品物はこちら。生田宏司 作の銅版画三作品です。
生田宏司は日本の銅版画家です。
多摩美術大学の絵画科日本画専攻で学び、上野泰明、加山又造、堀文子などに師事しました。日本画を専攻しながらも版画を独学で学び、海外の展覧会でも受賞歴がある作家です。
基本的には「メゾチント」という銅版画技法を用いて制作され、フクロウや花、猫などをテーマにした作品が人気を持ちます。
今回の作品たちでも、フクロウがモチーフとされております。木にとまり、妖しげにこちらを見るフクロウが写実的に描かれており、我々がフクロウに持つ印象が強く引き出されるような構図に感じられます。メゾチントで表現される黒白の陰影からは、夜行性であるフクロウの在り方が最も効果的に表されているのではないでしょうか。
今回は作家の代表的なモチーフの作品であり、比較的状態良く保存されていたことを考慮しまして、こちらの評価とさせていただきました。