ミハイル・シュミアキン『Les Amants Russes Ⅱ』

本作は、ロシア生まれの美術家「ミハイル・シュミアキン」のリトグラフ作品です。

シュミアキンは、風刺や哲学などを織り交ぜた独創的な作風で知られています。
先鋭的な作品が多く、当時の政府から弾圧されながらも活動を続けました。
物事の本質や人の内面を映し出す、彼独自の表現は高く評価されています。

また、2019年に公開されたストップモーションアニメ『ホフマニアダ ホフマンの物語』ではキャラクターデザインを担当しています。

タイトルの「Les Amants Russes」は、フランス語で「ロシアの恋人たち」という意味だそうです。
本作では、軍服のようなものを着て花を持つ人が描かれています。
色彩豊かに細く線が重ねられ、顔の部分は金属のような光沢感があります。
これがどのような場面で人物は何を思っているのか、見る人によって違う捉え方ができるのが魅力的です。

これらに加えて状態なども考慮し、本作は上記の査定結果となっています。