吹田文明 『江戸の華』

吹田文明（ふきた ふみあき）は、徳島県出身の日本を代表する現代木版画家であり、日本美術家連盟理事なども務め、紫綬褒章受章など多くの業績を持つ芸術家です。多摩美術大学で教授を歴任し、教育者としても高く評価されています。

初期は「機械」や「眼球体」など抽象的かつモダンなモチーフを扱い、後に花火や蝶、星など自然や現象的イメージへと作風を変化させました。

『江戸の華』というタイトルの通り、江戸＝東京の華やかな風情や都市の美を現代木版技法で表現した作品です。

透明感と重厚感を併せ持つ色彩表現で、水性・油性絵具を木版に摺り重ね、緻密な色の深みを実現しています。

本人サイン有り、状態の良さを考慮してこちらの評価となりました。