皆様、こんにちは。緑和堂 名古屋支店でございます。
今回、ご紹介させて頂く作品は、櫻井 陽司『東京湾』になります。
上京し、油彩を始めるものの、一度は電気局に就職し、その後、画家になるという一風変わった経歴をお持ちで、画家になってからは、子供が病気になり、重労働の中、ご自身も背骨を痛めてでも、数々の作品を残し、力強く生きた印象がございます。
『九十以上生きて、線一本引いて死のう』という、有名な言葉を残しており、
最期の最期まで、絵に対する思い入れが強く、魂の籠ったデッサンの線と、
見る者に感動と強さを与える作品は圧巻でございます。
今回の作品は、6号サイズ、風景の油彩画で、東京湾の海の荒々しさを力強く描いているものの、何隻もある船は躍動感があり、思わず見入ってしまう作品だと感じます。
ヤケやシミ、ヒビなどもなく、裏に共シールも残っている為、上記の評価額となります。
状態によっては評価額が変動致しますのでご了承下さい。